介護施設の事例
施設名: 特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム介護福祉士なし
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
トラブルが起きた背景
養護老人ホームに入居しているFさんは歩行にはほとんど問題はないものの重度の認知症であり、不穏時は特に付きっきりの介護が必要な状態です。居室で失禁してしまうことも多く、他の利用者様の薬を飲もうとするというヒヤリも起きていました。そんな中、面会に来たご家族がFさんの手の甲のアザを発見してそれを尋ねたところ「介護士につねられた」とFさんは話したようです。もちろんそんな事実はなく、歩行の際に手すりかどこかにぶつけたと思われるのですが、説明しても家族の怒りは収まりませんでした。「普段の介護でイライラしてそれをぶつけたってことでしょ?損害賠償に応じないならこっちも出るとこ出るから」と多額の金銭を要求されたのです。身に覚えのないことでひたすら暴言を吐かれて、正直泣きたい気持ちでした。最終的には上層部で話して弁護士に間に入ってもらったことで、事なきを得ました。しかし、認知症の進行具合をしっかりと要約などで詳しく伝えておくことの大切さを改めてスタッフ全員で認識するきっかけとなりました。利用者の言葉一つで事故に繋がりかねない、とスタッフ間で教訓となっています。
対応者の中での対応
現場の職員で対応できることは限られていたため、下手に反論せずに上の判断に委ねたことはよかったと思います。家族と対応している時も反論こそしなかったものの、謝ると虐待を認めかねないと思い、謝罪はしないように心がけました。それがこちらの動きを決める上でいい判断だったのではないかと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
面会時は基本的には利用者と家族だけの空間を作る、というのが今までのスタイルでした。しかし、中には意志疎通がとりにくい方もいたりするので、予想外のことが起きかねません。そのため、必要に応じて介護士が同席することも必要になると思います。特に不穏時は普段接している介護士が一番違いがわかると思うので、「今日は少し気持ちの波があるみたいで…」も一言添えるだけでも家族の印象は変わってくると思います。ルールは把握した上で、臨機応変な対応も求められると思います。
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