介護施設の事例

施設名: 介護老人保健施設

介護老人保健施設介護職員なし

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Mさんはアルツハイマー型認知症であり、暴力行為が目立ちました。
少しでも自分の思い通りにならなければ介護者をつねる、叩くなどの行為が目立ちました。私もそれまで少なからずつねられたり叩かれたりすることもありましたが。その日私は夜勤となっていて、Mさんは夜の10時を過ぎても寝ようとしませんでした。ずっと車いすに乗ってうろうろしていて時々私に「まだご飯は食べていないが」と言われました。そして夜の12時近くになってようやくMさんが寝ようと部屋に入ろうとしたのでベッド移乗の介助に行ったら、突然私の手をつかんで噛みついてきたのです。私はすぐにMさんから手を離そうとしたのですが、Mさんの力は80代にしては相当強く、簡単に離してくれませんでした。
そうしているうちに私の手から出血し始め、たまたまトイレで起きた比較的自立した入所者が気付いて他のスタッフに助けを求め、他のスタッフが数人来てMさんと私を引き離しました。Mさんの口には私の血が付き、私の手にはいくつのも歯形がついていました。
しかし時間は夜中で担当するフロアの夜勤担当者は私1人だったことから、翌朝日勤の担当者が来るまでは夜勤だった看護師から応急処置を受けて夜勤を続け、その後同じ医療法人が経営する外科を受診しました。傷は大事には至らなかったものの、その後の業務にはかなり影響を与えました。これまでにMさんは噛みついたという行為はなかったものの、アルツハイマー型認知症ということもありこちらが予測のつかない行為をするリスクがあるため、Mさんをはじめとするアルツハイマー型認知症の入所者に対しては複数の職員で対応するなどできるだけ職員に危険が及ばないようにすることになりました。

対応者の中での対応

Mさんはアルツハイマー型認知症の中でも暴力行為がひどい状態でした。本来であれば同じ老人保健施設の認知症対応型のフロアで介護を行うのが適切だったのですが、当時満床だったということと家族の希望で比較的自立度の高い入所者の多いフロアで生活するようになっていました。
しかし職員にけがをさせる行為が以前から目立っていたことから、認知症向けの対応をすることが重要であったと思われます。またMさんにはありませんでしたが、認知症の進んだ方の中には職員だけでなく他の入所者に暴力が及ぶリスクもあるということで、安易に入所者に合わない環境で生活してもらうのはよくないと思いました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

私のような入所者から何かしらの暴力行為を受けてけがをするケースは、実は明るみになっていないだけでかなり多いものです。そのような入所者への対応は仮に上司から人数が足りないからといって1人でするように言われても、複数で行うようにして介護者に被害が及ばないようにするべきです。
しかし中には利益のため、また人員不足のため、そのような入所者に対して何ら特別な対応を考えないような施設も少なからずあるため、自分に大きな被害が及ぶ前に別のきちんと対応ができている事業所に転職するなどすべきだと思います。

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