介護施設の事例

施設名: ショートステイ

ショートステイ介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況 Ⅲa

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Fさんはアルツハイマー型の認知症の女性で、ご家族は月に1度のショートステイを利用しながら在宅で介護をなさっています。穏やかな方でその場での意思疎通は可能ですが、ご自身がどこにいるのかがわからなくなり日中は施設内を徘徊されます。
また、持ってきた衣類を徘徊時は常に持ち歩き、どこかにしまい込んでしまっては紛失してしまうことがしょっちゅうありました。退所前には必ず持ち物の数を確認して帰っていただくのですがどうしても見つからないこともありました。そこで入所時に一旦お荷物を全てお預かりし、Fさんが不安にならない最小限の枚数だけをお渡しするようにしました。
また徘徊時は『お荷物運びましょうか?』とお声掛けをし、職員が持ち歩いておられる衣類を一緒に居室に運びました。
そして退所日前夜に荷物をすべてまとめてお預かりしておくことで直前の紛失も防止できました。

対応者の中での対応

良かった点は紛失自体がほとんどなくなったことです。
また徘徊時にも職員が付き添うことでFさんの安心感にも繋がりました。
ただ、荷物をお預かりしてしまうことでご本人の『衣類を管理したい気持ち』に完全には寄り添えなかったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

今回のケースではFさんご本人が自分の衣類をなんとか管理したいという思いからどこかにしまい込んでしまうという行為があったと思います。
そのため、安心できる場所を提供し、声掛けや集中できるレクリエーションを提供することで徘徊自体を減らすことができたらより良かったのではないでしょうか。そしてしまい込んでしまってもその都度ご本人様の荷物に戻すなど丁寧なフォローができたら、預かってしまうことなくFさんが『自分の荷物を管理している』という満足感に繋げられたかもしれません。

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