介護施設の事例

施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Cさんはご自分でしっかり歩かれる方で、トイレの失敗もなく食事も問題なく取られていて一見すると認知症などないように見えます。
当時私はベッド100床の老人保健施設で働いており、認知症の方専門で扱う専用棟というところにいました。電子ロックで入り口が施錠されており、精神病院のようでした。
そこにある時Cさんが入所されてこられたのです。来た初日から落ち着かず、ここはどこだ帰るぞ、帰せ。と怒鳴ったりして落ち着きません。元々大工さんだったこともあり、一応窓は二重ロックがかかっていたのですが、入所にあたってご自分で解錠できるので注意するように言われていました。
ところが、昼食も終わり、昼寝の時間になり、ふとベランダを見るとベランダから身を乗り出しておられました。慌てて駆け付けると、帰さないなら死んでやるぞと興奮されています。
何とか説得して戻ってもらい、結局そのまま精神病院に入院することになりました。

対応者の中での対応

利用者様が30人以上おり、忙しい時間帯のことだったのでうっかり目を離してしまったことが原因でしたが、まず入所前からしっかりと対応をスタッフや家族を交えて話しをすべきだったかと思います。
その上でその方にあった環境を整えていれば防げたかも知れません。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まず問題があると思われる人もそうでない人も、職員にとって迷惑な行為をしなければいいというのではなく、誰もが自分らしく生活できる環境を作ることこそ介護従事者の役割かと思います。
その上で労力はかかるし、なかなか実現は難しいかも知れませんが可能な限りご本人にその環境に慣れてもらえるためにはどうしたらいいのか、本人や家族、スタッフで話し合いを重ねるべきかと思います。
はじめから入所を断るのではなく、行き場を失った人たちにとって最後の砦となれるようになるべきかと思います。

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