介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)機能訓練指導員なし
対応者
対応者 機能訓練指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 M
性別 男性
トラブルが起きた背景
Hさんは重度の認知症で施設内で度々ものを壊してしまったり、他の利用者さんの物を自分のものにしてしまったりすることが多々ありました。利用中は常に徘徊をしていてスタッフが常に一人見守りとしてついています。
今回問題となったのは、人手が少ないお昼ご飯中の出来事です。利用者さん達の昼食準備の為、Hさんの見守りに入れずに遠い見守り対応となっていました。スタッフが目を離してしまった隙に、Hさんが他の利用者さん(Oさん・87歳)を突き飛ばしてしまったのです。Oさんはその場で動けない状況でした。Hさんは何も悪びれる様子はありません。看護師や施設長を呼び、バイタルチェックののち救急車で搬送されました。幸い命に別状はありませんでしたが大腿骨骨折という大怪我をさせてしまいました。
結果的にHさんは御利用中止、Oさんは大腿骨頭置換手術をして現在病院にてリハビリ中です。
今回起こってしまったトラブルは、スタッフが見守りをきちんと行っていなかったことも問題でした。認知度の高い利用者さんには改めて注意をして常に目を見張っておくように心がけています。
対応者の中での対応
Hさんが徘徊の最中にも「今日は暖かいですね。」など日常会話などを取り入れ、少しでも気分良くデイでの時間を過ごせるように努めてきました。
会話をし始めると、足を止め椅子に座り一緒に会話をしてくれてそのまま座って落ち着いて過ごすこともあったので、油断をしていました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の対応で行けなかったのは、油断だと思います。
「いつも会話をしたあとは落ち着いて椅子に座っているから大丈夫であろう」「少しの時間なら問題はおこらないだろう」と自分の中で大丈夫だと決めつけてしまったのがいけなかったと考えています。
認知症の人以外でも、歩行の不安定な方でももしかしたら突然バランスを崩して転倒するかもしれないなど様々な危険予知ができます。
忙しい時間帯でも、見守り注意の利用者さんがいる場合は自分の仕事を一旦中断し、その利用者さんの見守りに入る。「多分大丈夫だろう」の思考から「もしかしたら●●が起こるかもしれない」の思考に変え、これを徹底していきたいと考えています。
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