介護施設の事例
施設名: 特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム介護職員(ホームヘルパー)なし
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅲb
性別 男性
トラブルが起きた背景
Tさんは認知症で、高齢でしたが歩行は問題なくされていました。
こだわりが強く91歳という年齢にも拘らず服装はオシャレで、髪もご自身の希望で金髪に染めていました。
時折不穏になり深夜に歩き回ってしまう事はありましたが、頑固な部分もあるのでまだ夜ですよと言ってもロビーに行って新聞を読み朝の支度をして、朝食前にはまた寝てしまうということがよくありました。
その日も夜勤中、巡回の時間になり事務所から出るとTさんにお会いしました。「まだ夜中ですよ」といつもの通りに言いましたが「いいんだ」とロビーへ向かわれ、ご自身の自由に動いていらっしゃいました。
巡回後にロビーへ行くとTさんの姿が無く、居室に戻ったのかと訪室しましたがいらっしゃいません。もう一人の介護士に話をして施設内を探し回りましたが見つからず。まさか、と職員の更衣室を開けると窓が開け放ってあり、椅子をつかって1階の窓から出た形跡が…。慌てて深夜0時私は外へ出て、近くを探し回りましたが見つからず。300mほど離れた交番へと急いで向かったところ、交番の窓からTさんの金髪が見えた時には心底ほっとしました。
Tさんは交番のおまわりさんにかつて住まれていた茨城の住所を言っており、お巡りさんたちは繋がらない電話にかけようとされていたところでした。事情を話しTさんを引き取り、事なきを得ました。
次の日にちょうど遠足の日で、遠足の最中Tさんは「昨日外に出て…この辺を歩いて、姪が迎えに来てくれた」と私の事を私に話されておりました。その後施設の職員更衣室は常に施錠されることになりました。
対応者の中での対応
あの時の事を思い出すと今でもドキドキしてしまいます。
当時私もまだ若かったので混乱し、先輩の介護士さんに施設を任せ飛び出してしまったのをよく覚えています。
勿論施錠をしなかったこと、そして先にPHSで先輩に「Tさんが下に行きましたよ」とでも伝えておけばよかったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
施錠は勿論ですね。
あと何も自分が闇雲に飛び出す必要はなかったのかも…と思います。
でも近くで見つかる事もあると思いますので、交番が近ければやはり行ったのはよかったかと思います。何よりすぐに警察に連絡はする事になるかと…。
普段穏やかな方でも、想像もしない突発的な行動をしてしまうのが認知症です。Tさんもその時には突然「ここを出なきゃ!」と思ったのでしょう。
今回お怪我は無くてよかったのですが、何があっても危険は無いように、スタッフ間で話し合って危ない所はよく確認し、事前の事故を防いであげられるといいと思います。
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