介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護職員脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

1人暮らしで結婚歴もなく近くに妹夫婦が在住食事の支援は妹が作ってもって来てくれる。
物忘れがここ半年目立つ様になってきた。
65歳までは自営(塾を経営)していた。
その後は自宅にこもりがちになり友人は近くに1人いたが急に他界。それまでは毎週大好きなカラオケに行っていた、演歌が好きで自宅には演歌の入ったカセットが沢山あります。
友人の他界後はカラオケに行く事もなく1日テレビを見たり、寝ていたりしている為、妹が心配になりカラオケのできるデイサービスセンターを探し勧めた。Oさんも最初は行かないとは言っていましたが、妹も体調も優れないから行ってほしいとお願いしデイサービスに行き始めた。
カラオケは人気で午後昼食後には、カラオケを楽しみにしている利用者が5人程度集まり思い思いに曲を入れ歌っています。
3か月位は楽しみに行かれて生活に活気も出て来られましたが、妹が作ってもって行った食事を食べていても昼はまだかと発言される事も増えていました。
3か月を過ぎた頃にOさんは妹に「デイサービスは行かない」と言われ理由を聞くと、カラオケも楽しくないからと言われた。
妹さんがデイサービスに連絡しカラオケを楽しみに行っていたのに行かないと言われている事を伝えた。職員が、いつもカラオケを一緒にされている他の利用者にOさんは歌は上手ですか?と尋ねたら
「最初はよく歌っていたが最近歌を入れなくなり歌わなくなった。曲名がわからん」
と言っていたと言われていた事がわかりました。
Oさんに再度職員がなぜ、歌わないの?と聞いてみたら
「〇〇の名前がすぐに思い出せないからその間に他の人が曲をいれて終わってしまうから。おもしろくない」
と言われました。
Oさんの認知症が進行し今まで覚えていた曲名が出なくなった事に職員は気がつきました。

対応者の中での対応

悪かった事は、カラオケはいつも同じメンバーで身体もお元気な方がご利用されている習慣があり、職員はその場にはいない事が多くカラオケ室内の状態を確認していなくて利用者の認知症の進行に気がついていなかった事です。

今後同じ事例が起きた時の対処法

認知症の進行状態の個人差はありますが、最初来所持は軽度であっても進行する事もあります。
段階は4段階、前兆・初期・中期・末期
外見がお元気に見えても病気は進行している場合もあり職員は観察により発見し症状に対してどの様に対応するかを考えないといけません。自宅での状態や変化を家族からもお聞きしケアマネージャーに相談しデイサービスの回数や処遇を検討しないといけません。
カラオケは大きな声を出すことで、副交感神経が優位となりストレス解消ができるので認知症進行予防には有効と思われます。
Oさんは曲名が出てこなくても曲が流れれば歌は歌えます。
事前に自宅でよく聞かれていたカセットの曲名を控えてOさん独自のお気に入り曲と題したノートをカラオケ室に設置してみる。等工夫しOさんの認知症の予防ができる計画を考える事が必要です。
カラオケの時間も職員は定期的に確認し観察をする事は必要です。

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