介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護職員脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 B1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Bさん・93歳  男性 脳梗塞後遺症 左片麻痺 車椅子状態
Bさんは、1年前に脳梗塞を発症し左に麻痺が残りました。
妻は他界、息子夫婦と同居されています。
息子は銀行員で何事も細かい性格、Bさんは食も細く、やせ型で病気後5キロの体重が減少し日々痩せていく状態でした。
デイサービスでも入浴、排泄は1部介助が必要で車椅子の移動も介護者の腕をBさんの腰を持ち移乗しますがBさんは足の筋力が弱く介護員をきつく抱きしめる様に移乗していました。
ある日デイサービスに来られた翌日にBさんの息子様から
「至急管理者に連絡してほしい事がある」
とデイサービスに連絡が入りました。管理者は言われたとおり息子様の携帯に連絡を入れたら、息子様から
「父親が肋骨を骨折している。2日前にデイサービスから帰宅後、胸の痛みを強く言うので整形外科を受診したら肋骨にひびが入っている。父親に何かあったのかと確認したら、デイサービスでトイレに行きたいので職員が抱きかかえる様に車椅子からトイレの便器にうつしてくれた。職員の胸にボールペンがあって、それが自分の胸におしあたり痛くなったと」と訴えたそうでした。
病院で医師からは疲労骨折と診断されました。
移乗した介護職に確認したら、記録中に排泄の訴えがあり胸にボールペンはさしていたが、その時にBさんからの訴えもなく骨折の原因かどうかはわからないとの返事でした。
息子様には管理者訪問し説明はしました。
「その介護職の原因だ。」
と厳しく言われました。
医師の意見は介護で骨折したかは診断できないとのご意見でした。
治療費などはデイサービスの加入している保険で対応しました。

対応者の中での対応

悪かった点は、誰も現場を見ていない。本人のその時の訴えもありませんでしたが、Bさんはやせ型で脂肪も少なく外部刺激で骨折しやすい状態でした。
ボールペンがBさんの胸に押しあたる様な移乗になった事です。

今後同じ事例が起きた時の対処法

介護職は基本を忘れずに日々の業務をどの場面でも遂行する事です。
高齢者は皮膚も薄くて少し擦っても皮膚が剥離しやすい状態であり、骨粗鬆症の方も多く外部の刺激で元気な人よりも怪我をしやすい体です。その事をよく理解しボールペンや腕時計、高齢者を傷つける様なものを身につけて介護業務を行ってはいけません。
高齢者は骨折した場所だけが悪くなるのではなくその事が引きがねになる事は多く、全身の廃用性症候群になり寝たきり状態や進行すると死に至ります。
ユニフォームにポケットがあっても入れてはいけません。ユニフォームもポケットのない服を選ぶ事も基本です。

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