介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護職員脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Ⅽさん・80歳  女性 脳梗塞後遺症 軽度の右片麻痺 杖歩行状態
Ⅽさんは、半年前に脳梗塞を発症し右に麻痺が残りました。
嚥下状態、飲み込みも以前に比べ悪くよく咳込む様になりました。
食べる事が大好きで、友人も多く夫が他界後も自分のペースで生活をされていましたが、半年前に脳梗塞を発症。既往歴に糖尿病があり主治医にはいつも糖尿の数値も悪いからカロリーを考えないとだめですよと注意をされていました。
娘は2人、1人は市外在住。1人はⅭさんの家から15分程度車で離れた場所に在住。Ⅽさんの自宅近隣にスーパーもあり自分で食べたい物を購入していました。
デイサービスでは必ず外食ツアーは出席していました。
デイサービスの開始時ケアマネージャーやデイサービス職員が入り開始にあたり担当者会議が開催され、主治医からはカロリーを減らす様と言われていましたが
「本人の楽しみは食べる事なので好きな様にしたらよい」
と娘様は意見を言われていました。また 
「外食ツアーなど施設以外で食べる機会も参加させてほしい。日頃どこにも連れていってあげられないので」
と娘様は意見を言われました。
ある日デイサービスでランチを外で食べるツアーがありいつもの様にBさんは楽しみに行かれました。
メニューは、おしゃれなパスタのお店でした。Bさんは、海鮮のパスタを注文され食べ始めて1分した時に、下を向いて苦しそうにしている姿が職員の目に入りました。
何かがつまり、見る見るうちに顔色がなくなり看護師もツアーに同席していたので初期の処置を実施し救急車の要請。病院搬送をしました。
海鮮スバゲティのタコをつめ窒息状態で意識昏睡になりました。
その後1週間の入院。意識の回復もなく他界されました。
家族からは嚥下の悪い高齢者につめる様な物を食べさせた。
「デイサービスセンターの責任」
と言われました。
「何でも食べさせてほしい」
と担当者会議録の記録や看護師の同席初期対応も問題なかった事など施設の過失は認められませんでした。
見舞金は保険対応をしました。

対応者の中での対応

悪かった点は、いくら家人の了解がでていても嚥下の悪い方への気配りや注意の仕方に問題があった事、最悪の事を考えて家人にそれでも本人が食べたい様に食べさすのかの、具体的な確認了解がとれていなかった事です。
良い点はリスクも考え外出時行事に看護師もメンバーに入り的確な処置ができた事で過失がないと判定された事です。

今後同じ事例が起きた時の対処法

施設で提供される食材は基本的に柔らかく安全な食材使用はされています。
外食になると元気な方が食べられるメニューも豊富でありその分危険もあります。
食べに行く店のメニューや誰がどのメニューを注文するか、食べても安全かの判断も必要です。
外食時の食事は必ず看護師も付き添う事で嚥下事故時のリスク軽減に繋がります。
担当者介護の時の本人の身体状況も月日が経過し、介護度は変更なくても身体の低下からおこる危険はないのか、特に嚥下障害は死にいたる事例は多く色々な場面で注意やご家族様への理解、窒息のリスクの説明も事前に行い家人の判断を記録に必ず残す事は重要です。

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