介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)介護職員(ホームヘルパー)認知症
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Sさん。75歳男性 軽度の認知症 妻は3年前に他界し現在1人暮らし
同じ校区に娘夫婦が在住しています。「一緒に同居をしたら」と娘夫婦も再三、父親に問いかけましたが「1人が気楽でよい、同居はしない」の返答。
ここ半年前から、口数も減り友人とモーニングやカラオケに行く事もなく、自宅にこもりがちの日が増え通所サービスを進めても
「家がよい、行かない」
と言われ訪問介護で昼食の準備を週4回お願いする事になりました。娘も仕事をもっており平日は10分程度食品を届けるくらいの時間しかとれずまた、Sさんが家人以外の人との接点がとれたり、温かい昼食を食べられる様にヘルパーを利用する事がお父さんにはよいと思い契約をしました。
Wヘルパーは明るくて食事作りも上手で、家人以外とのコミュニケーションも新鮮でSさんもヘルパーが来るのを楽しみにされていました。
Sさんの生活費は物忘れが多くなる頃から娘が通帳や印鑑を管理する様になりました。
必要なお金は封筒に入れて母親の仏壇の引き出しに置いていました。
近くのコンビニ位で散歩がてらに食べたい物をSさんは購入していました。
ヘルパーが入る様になり半年が過ぎた頃より封筒に入れてある金銭の減りが目立つ様になったのでした。
娘が心配になり父親に確認するとコンビニで使ったとの返事でしたが金銭の減り方が多く、娘はおかしいと感じて自分の仕事を午後から早退し父親の様子を見に行きました。すると近所のカラオケ屋に入る父親と、いつも来てくれているWヘルパーを見かけました。お店の人に
「私は娘で父は認知症があるのですが、あの2人はよく来ていますか?」
と確認したら
「毎週1回は来ていますよ。」との回答でした。
娘からヘルパーステーションにクレームとして連絡
ヘルパーは「Sさんが暇だからカラオケに行こう」と誘われヘルパーも何度かはお断りしましたが何回も言われて困り、次の訪問予定までの時間を一緒にカラオケに付き合ったとの返答でした。
管理者より家人に説明し謝罪、ヘルパーを再教育、ヘルパー交代をさせて頂く事でヘルパーサービスを継続する事になりました。
対応者の中での対応
悪い点は、ヘルパーが決められた業務時間外で個人的なお付き合いをした事です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
介護サービスを利用する場合、介護保険の介護サービスは、重要事項説明書及び契約書をかわした後サービスが開始されます。訪問介護職員の禁止事項の記載もあります。
利用者に何度もしてはいけない行為を誘われ断る事が気まずくなる場合もあるでしょうが、その様な場面では自己判断せずにサービス提供責任者や管理者に相談し対応策を検討するべきです。
介護保険での介護サービスでは、してはいけない行為は多々ありますので介護保険での訪問介護サービスの内容を理解し業務を遂行する事です。
せっかく慣れたヘルパーさんが、急に違う方に変更される利用者に与える不安、寂しさのダメージも想定する事も重要です。
利用者により沿った介護サービスが提供できる様に努力する事です。
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