介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護職員骨粗しょう症
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Tさん 96歳 男性 脳梗塞 認知症
Tさんは1年間に脳梗塞を発症し左の片麻痺があり現在下肢の低下も進み車椅子生活となる。
認知症状の進行もあり、自宅での介護は困難となりサービス高齢者住宅での生活をされています。
子供は娘と息子さん2人いましたが、娘様が半年前に乳がんで他界。 息子夫婦は近くにはいますがほとんど来られない状態。サ高住宅では訪問介護による入浴、デイサービスは週3回行かれています。
排泄はパット使用でトイレの訴えはあります。
1人では難しく1部介助が必要な状態です。
短期記憶障害もありその時は理解できていても10分位たつとすぐに忘れる状況。 普段、息子夫婦は介護をされていないのでサ高住宅の職員からの報告で状況を確認しています。
デイサービス利用時は契約などもあり 息子さんのお嫁さんが契約に立ち会われました。 初回の担当者会議でもTさんは
「見ていないと車椅子からすぐに立ち上がろうとされる」
という状態もサ高住の職員から発言もありました。
ある日デイサービスで昼食前にTさんが「トイレに行きたい」と言われY介護員が誘導しました。
トイレの便器に座って頂き待っている時に他の職員がきて
「違う方の薬が見当たらない。」
と言われYさんが薬を探しにその場所を離れました。
2~3分程度でトイレに戻り「Tさん終わりましたか?」とドアの外から声をかけましたが返答がなく、ドアを開けるとトイレの中で転倒されていました。
慌てて他の職員に応援を頼みました。痛みを訴えられたので救急要請をしました。
病院受診。股関節の骨折の診断がありました。
息子様からは
「認知症もあり、すぐに見ていない所で立つという事も話をしていた。どうして見ていなかったのですか」
とクレームになりました。
管理者から事実確認を行い息子様に報告。その後、施設は保険対応で治療費、お見舞いと対応しました。
対応者の中での対応
悪かった事は、介護職が介護中にその場を安易に離れた事でした。
排泄中だから大丈夫と勝手に判断し応援もよばずに数分だからと放置した事でした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
介護中の事故はいつどこで起きるかはわかりません。
数分数秒だから大丈夫と思う勝手な判断は事故を起こす要因です。
また、正しい介護(技術・知識)をしていない。日々の作業だからと緊張感がない時にも転倒に繋がる事故は起きやすい場合はあります。
元気で若い方が転倒しかすり傷ですんでも、高齢者が転倒すると骨折した部位だけの治療ではすみません。
寝ている時間が長くなると、他の臓器が弱り認知症や廃用性症候群になり全身の機能低下につながります。
日々、緊張を忘れずに正しい介護をしましょう。
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