介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)介護職員(ホームヘルパー)なし
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Sさん 98歳 女性
Sさんは,1年前から物忘れがひどくなり,1つ1つの言葉かけをしないと次の行動がわからない状態です。
夫は5年前に他界。
経済状況も年金も少なく、娘さんの近くで1人暮らしをしています。
認知症はありますが 歩行も自力歩行です。
昼間はテレビを見たりしながら過ごされています。勝手に室外には出られる事はありません。
入浴の介助をヘルパーに週2回お願いする事になりました。
娘様もパートのお仕事で1日4時間程度近くの洋菓子店に勤めています。
その時間に入浴介助をお願いしています。
ある日、ヘルパーが来られる日に娘様が
携帯電話を自宅に忘れて 仕事中にとりに帰宅しました
ちょうど、入浴をしていて娘が帰宅した事をヘルパーは気づいておらず 浴室からヘルパーの声が聞こえました。
Sさんに対して大きな声で「違うやろ!」 「さっき言うたやろ!」「何回いうたらわかるんよ!」
と、それはそれは聞いていて怖い感じでした。
浴室で服を着ている順番が違う事を言っていると思いました
その時、娘さんは仕事中だったので携帯をとり職場に戻りました。
その日ヘルパーステーションに連絡
泣きながら、
「 情けない 親があんな怖い言われ方をされて」「認知症だから何をしてもよいのか」
と興奮され苦情を言われました。
管理者がヘルパーに確認。ヘルパーは自分の親にも同じ様に言うので悪気はなかったと謝罪。ヘルパーの交代でおさまりました。
対応者の中での対応
悪かった点はヘルパーの口の聞き方です
高齢者は目上の方であり利用者様は介護事業所のお客様です
虐待ともとられる様な言動・行動に重大な問題です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
親しい気持ちでため口や自分の親と話す様な口の聞き方をしてはいけません。
誰が聞いていても不快にならない様に丁寧にゆっくり優しく接する事は介護職の基本です。
認知症だからわからないだろうと思っているのは大きな、まちがいです。
認知症でも 居心地がよい 怖い 嫌い好きなどの感情はわかります。
うまく他者には伝えられなくても 感じるのです。
認知症があり何度言われても、わからない できない事は 1つの症状なのです。
上から命令指示や威圧した言い方 大きな声で叱るなど 病気を進行させてしまう可能性もあります。
介護の専門職であれば 病気を理解し どう対応するのがよいのか確認し実践する事です。
自分の親が 乱暴な言葉をかけられたら 子供はどう思うでしょうか。
自分の親がされて嫌な事はしてはいけません
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