介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 B2

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

脳梗塞を繰り返していたSさんは、何度目かの入院で自立は難しく寝たきりになるだろうと宣告を受け、退院時に毎日ヘルパーに入って欲しいということで、1日3回週7日という契約を交わしました。
自分では立つこともできないため、食事はベッド上での介助、排泄はオムツで…と言われてヘルパー達も完全介助を予想して入ったのですが、早朝に来てみると独居のはずのSさんの周囲にはパンの欠片が散らばり、トイレ内の床も尿でビショビショ、更にオムツは外されて床に投げ捨ててある…という不思議な状態。
そんなことが数回続き、「誰かご家族が来たのかな」「他の事業所の不手際かも」というヘルパーの困惑の電話が何度も事業所に寄せられましたが誰にも理由はわからないまま。
そしてある日、ヘルパーの目の前でSさんは自力でベッドから降りて四つん這いでトイレに行き、不完全ながら排泄をした帰りに冷蔵庫の中から食事を取りだして四つん這いのまま食べ歩く…という驚異の身体能力を見せてくれました。
現場を見た関係者は全員驚き、慌てて今後のケア内容の計画を練り直すことになりました。

対応者の中での対応

退院直後のケアということで、病院側の情報しか頼るものがなかったため、利用者様の動きを見極められなかったのが原因ですが、結果的には「思ったよりも動ける」ということがわかったので良かったとも言えます。
Sさんは言葉を話せない状態でしたが、認知症ではなかったので、ご本人に直接しっかりと事情を聞けば、もっと早く真相が解明できたと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

認知であろうとなかろうと、利用者様宅で起こったことについてはまず利用者様に話を聞くのが先決です。
話す内容が事実に基づいたものかどうかはケアマネージャーやご家族、ケアに入る他事業所の話をすりあわせてから判断しないと、誤解や偏見で間違ったケアを続けてしまうことになります。
また、動き方を理解しないままケアに入ってしまうと、オムツはずしや排泄の失敗にも繋がり、利用者様本人に辛い思いをさせてしまうため、関係事業所との連携はもちろん、ケアに関して利用者様の希望を聞いておくことはとても大事です。

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