介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者認知症
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 C1
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Hさんは高齢による筋力低下で寝たきりの女性でしたが、理解力はありヘルパーが訪問するたびに「迷惑をかけます、ありがとう」と声をかけてくれる優しい方でした。
自力では動けないため、1日3回のヘルパー訪問と訪問看護、訪問入浴が毎日フル回転で入っている状態でしたが、関東最大級と言われる台風が上陸し、前日から「外出は控えるように」と通達が来るような激しい天候になった日は、さすがに事業所側も困り果ててしまいました。
Hさんの自宅前にはかなり大きい川があり、天候が荒れた日には氾濫の恐れもあると言われていたので、自転車で通うヘルパーさんに無理をさせて大惨事になっては目も当てられません。
とはいえ、お世話が1日も欠かせないHさん宅に誰も訪問しなければ、Hさんが大変なことになってしまいます。
そして迷った挙げ句、責任者がHさんの自宅に連絡をしたところ、同居の息子さんから「ふざけるな。うちの母親の世話をするのに、台風だろうと関係あるか」と怒られてしまいました。
やっぱりかという諦めの後に、事業所とヘルパー全員が言いようのない怒りで無言になりました。
そう、Hさんは独居ではなく二人の息子さんと同居しているのですが、二人とも介護には全くの無関心。
ほぼ一日中家にいるにも関わらず「自分達はオムツなんて触れないから、ヘルパーには朝早くか夜遅くに来て欲しい。一晩中オムツをはいたままなんて、母さんが窮屈だろうから」という理屈を平然と振りかざすご家族でした。
当然、台風の日は二人とも外出しないのに、ヘルパーは大雨の中1日3回家に来るのが当然というお考え。
ベッドまで濡らすような失禁があっても一晩中そのままでいるしかないHさんを気の毒に思い、前々からオムツのあて方を教えようとケアマネージャーやヘルパーが息子さんに提案しても「男にそんな真似をさせる気か」とただ怒るだけで、指一本動かそうとしません。
結局、台風の日は責任者がずぶ濡れになって訪問しましたが「台風程度で休ませてもらえると思ってたのか」と逆ギレされてしまい、本社へのクレーム電話までかけられてしまいました。
対応者の中での対応
利用者さんの状態改善を考えて業務を行うのが訪問事業所の役割ではありますが、訪問するヘルパーさん達の安全も第一に考えなければなりません。
天候のせいでケアの予定変更を提案するのは苦しい所ではありますが、同居のご家族がいるなら協力を仰ぐという考え自体は間違っていないはずです。
当時は運良く被害者は出さずに済みましたが、ヘルパーを無理に訪問させて高波にさらわれていたら…と考えると、今でも怖くなります。
今後同じ事例が起きた時の対処法
日本が超高齢者社会となって久しいにも関わらず、介護保険に対する理解や認識を欠いた方が未だに多いのは否めません。
「お金を出してるんだから、何でもやってもらうのが当たり前」という考え方のご家族もまだまだいらっしゃいます。
とはいえ、ヘルパーをはじめとする介護従事者の環境改善のためにも、関係者の協力は必要不可欠です。
利用者、ご家族、介護従事者、全てにとって最良の判断を誤らないためにも、大事なことに関してはクレームを恐れず声を上げるべきだと個人的には思っています。
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