介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者認知症

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 Ⅱb

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Yさんは独居の男性ですがアパートや土地をいくつも持っている資産家で、まだまだしっかりしているように見えるのですが認知が進み、服薬管理が自分ではできなくなったため、ヘルパーが週2日でケアに入っていました。
身体介助などはなく、Yさんも穏やかな人柄のため特に問題はなかったのですが、ある日事業所にYさんとつきあいのある会計事務所の方から電話が来ました。
事務員さん曰く、これまではYさんご自身に大まかな資産管理をお願いしていたのですが、これまでできていた領収書の管理が一切できなくなっているので驚いたというのです。
管理といっても領収書や請求書、収入に関する書類を会計士に手渡すだけなのですが、約一年ぶりにYさんに会ったら何一つ経費に関する書類を残していない、ご自分でもどこに置いたか忘れているしご家族も場所はわからないと困り果てているそうでした。
訪問している側にとってはYさんが認知症ということは周知の事実なのですが、一見快活でしっかりして見えるYさんを「今まで通り」と信じ切っていた関係者には相当なショックだったそうです。
こちらで渡した請求書の類いもなくなっているため、今後は請求、領収に関する書類は息子さんの方に郵送することにして、とりあえず1年分の領収書を再発行しました。
そして、室内でお金に関する書類を見かけたら、ヘルパーから事業所か息子さんに連絡するように体制を整えました。

対応者の中での対応

会計事務所からの連絡をケアマネージャーに回し、訪問介護だけではなく全ての領収書は息子さんに送るという体制を整えたのは、唯一で最良の手段だったと思います。
再発行できるものばかりではないので、Yさんが認知症となってからも収入・支出に関することはご家族に丸投げしていたことを、ケアマネージャーも反省されていました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

忘れがちですが、ご高齢になっても認知症であっても、自営業者または大家として毎月収入を得ている方はいるので、お金に関することで疑問が生じたら、すぐにご家族とケアマネージャーに相談した方がいいと思います。
ご家族にしてみれば「今まで自分でやってきたんだから大丈夫」「こんな当たり前のことを忘れるはずがない」という先入観があるため、家の中が何もわからない状態になってからではパニック状態になることも多いです。
特に、自営の方は確定申告の期間内に書類を提出する必要があるため、領収書関係はご本人以外の人に管理してもらう体制を早めに作っておくと後々安心です。

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