介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者なし
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Nさんは一軒家に住む独居の男性ですが、若い頃から薬物性の精神疾患を患っているそうで、独身でご兄弟もあまり寄りつかない状態でした。
ヘルパーは掃除と洗濯のため週2回入っていましたが、困ったことにNさんは独自で決めているルールが多く、特に人工物に対しては排除したがる性格でした。
「洗濯は洗剤を使わず水で洗う」「シャンプーは薬品が入っているから全身を石鹸で洗う」くらいはまだ良かったのですが、クーラーは一切使わないこと、食べ物も保存料が入っているものは買わないことというルールは、真夏にはかなり厳しい条件でした。
折しも猛暑の年で、日が当たって暑い部屋の中でほぼ裸で過ごすNさんに「せっかくあるんだからエアコンを使ってみては」といくら提案しても首を横に振るばかり。
おまけに食べ物は保存料が入っていないものを出しっ放しにするため、毎回何かしらがダメになっている状態です。
ヘルパーが耐えきれない温度の時にこっそりエアコンをつけたこともありましたが、Nさんが怒ってリモコンを放り投げてしまったため、関係者全員が心配しながらもテーブルに水を出しておく程度の対処しかできませんでした。
そして案の定、真夏の中旬にヘルパーが入った時にはNさんは40℃を超える家の中で脱水症状になって倒れており、救急車を呼ぶ騒ぎになってしまいました。
対応者の中での対応
利用者が快適に過ごせる空間を作り出すのが介護職の役割でもありますが、利用者ご自身がそれを拒んでしまうと、対処の仕方は限られてしまいます。
ケアマネージャー、ご家族も交えて何度も説得してもらったのですが、Nさんは少しでもエアコンの風が当たると怒り出し、うまく作動させてヘルパーが退出してもご自身で消してしまうため、必然的に気温の上がった部屋で過ごすことになります。
「暑い」という感覚自体が麻痺していたため、せめて水分を補給してもらうしかありませんでした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
相性の良いヘルパーに提案してもらう、ケアマネージャーから強く言ってもらう、ご家族と一緒に方法を考える…などなど、対処法はあるのですが、肝心のご本人が首を縦に振らなければどれも実行に移すことはできません。
自立度の高い方の場合は、無理に進めても却ってこじらせてしまうので、面倒でも気が変わるのを待つしかありません。
逆に考えればご本人が「大丈夫」と言っている事でも、感覚の鈍磨や認知のせいで気づかないだけでは…という疑いを常に持っておいた方がいいと思います。
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