介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護福祉士がん

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 B1

認知症の状況 Ⅲb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Nさんは独り暮らしで身寄りがいませんでした。年齢とともに認知症が進行し理解度が乏しいことと日常生活動作の低下から転倒し骨折する危険がありました。
ヘルパーとして訪問しましたが本人の声が聞こえません。また玄関も締まっており、安否を確認することもできませんでした。
そこで事業所の管理者に連絡し、119に連絡。レスキューと救急車を要請し、警察立ち合いのもと窓ガラスを割り、自宅内の確認を行いました。
その結果、Nさんはトイレで倒れていました。救急隊の声かけに唸り声はあげますが、意識は朦朧としている状態です。すぐに病院へ救急搬送しました。診断の結果、大腿骨警部骨折及び脱水症状と診断されました。治療のため、入院になったのですが、Nさんは身寄りがいないため入院の手続きを行うことができません。病院側からは手続きを依頼されたのですが、一ヘルパー事業所の職員では身元引受人になることはできません。
市役所に確認をとり、その時は管理者が入院の手続きを行い事なきを得ましたが、管理者が身元引受人になり得ることはありませんので、何かあればどうするのだろうと考えさせられる事例だったと思います。

対応者の中での対応

対応として良かったかどうかはわかりませんが、すぐに一人で判断せず管理者に相談を行ったことや救急の要請をスムーズに行えたことはよかったんじゃないでしょうか。
悪かった点については、居宅介護支援のケアマネジャーともっと身寄りのいない人の対応について話し合っておくべきでした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

現在、居宅介護支援事業所でケアマネジャーをしています。
病気のことや日頃の生活については、ヘルパーが一番詳しく情報を持っていると思います。訪問介護と居宅介護支援事業所のケアマネージャーや医療機関としっかり連携を行い、予め予想されるリスクについては話し合っておく必要があります。
緊急の時は状況によっては焦ることもあると思いますが、一呼吸おき、一人で判断しないことがとても大事だと思います。
それは自身のリスク管理にもつながるからです。自分の身を守りつつ利用者の命を守らないといけないというのはとても大変なことだと痛感しています。
だからこそ一人ひとりがしっかりと学習し、介護スキルをみにつけなくてはなりません。
これからますます高齢者が増え、大変だと思いますががんばっていきましょう。

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