介護施設の事例
施設名: 訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーション介護職員(ホームヘルパー)認知症
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 B1
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Tさんはご主人と息子夫婦と暮らし、自宅にて自営業を営んでおり、Tさんの食事やトイレは主にご主人が時間をみて介護されていました。
通所系サービスを利用する事はご主人が荷物の用意に手がかかる為、利用を拒否していました。その為、日中は常時ベッドでの寝たきりの生活を続けついに、自身で動く事が困難な状況になり訪問リハビリに助けを求めてきたのが介入のきっかけでした。
訪問リハビリを週一で利用されてからもこのような生活は続き、リハビリからも他サービスの利用を提案しましたが受け入れる事は難しく、全身状態はリハビリにてチェックしていました。
訪問リハビリを約1年半受けていたTさんは、訪問リハビリ介入当初よりも認知面の低下が目立つようになっていきました。リハビリでも症状の変化を関連機関や家族へ打診してきましたが、これといった動きもなく家族も「いつもと変わらない。」と受け入れる事はありませんでした。
季節も段々と夏に近づく頃、リハビリも通常通り行ったその次の日、家族からケアマネを通して連絡が入りました。リハビリを受けた夜から、Tさんの身体の力が全然入らなくなってしまったとのこと。リハビリで強くトレーニングをされたのではないか、リハビリを受けたからこうなってしまったのではないか、リハビリはもう終了したい。との内容でした。
担当した療法士も家族の一方的な意見により困惑し、特別なリハビリをする事なく通常通りの事を行ったとカルテにも記載してあったため戸惑っていました。
その後、Tさんはかかりつけ医に受診し、脱水と診断され、点滴治療後直ぐに通常に戻ったとケアマネより連絡をうけましたが、ご家族はリハビリに対しバツが悪くサービスの再開をする事はありませんでした。
対応者の中での対応
カルテへの記載を毎回細かく記入しているため、振り返る事ができましたが、リハビリ中の場に家族がいなく、Tさん本人も認知面が低いため承認できる要素に欠けていました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の事は大事に至らずに済み良かったのですが、今後も同じような状況が起きる場合は、第三者の導入が一番の承認になると思います。
今回のケースでは、他サービスの利用を受け入れてくれない家族だったため、頼れるのはケアマネの存在だと思います。
ケアマネに定期的な同行訪問をお願いし、万が一の為の承認になって頂くのも手であり、また状況を間近で把握して頂くことも良い機会になると思いました。
または家族指導として定期的にリハビリに家族が参加してそこでの信頼関係を築く事も大切だと思います。
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