介護施設の事例

施設名: 訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーション介護助手・介護補助脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 介護助手・介護補助

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 C2

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

脳梗塞片麻痺を呈し、在宅生活において全てに全介助を要するYさんの訪問リハビリを担当した時の話です。
Yさんは元々ご主人と二人暮らしで、脳梗塞にて入院し退院後も再び自宅に戻られ、訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護でのオムツ交換、週4日の通所サービスを利用して在宅生活を送っていました。ご主人は自分の思ったように事が進まないと怒鳴り散らし、また勘違いも多く、そして疑り深い性格の持ち主でした。そして、Yさんは脳梗塞により高次脳機能障害も併発し、話のつじつまが合わない事もしばしばみられ、理解力も低下していた為、Yさんの思い違いでそのままご主人に話しをされると、ご主人がYさんの言動を信じ苦情へと繋がるのです。その為、各サービスは常に連絡を取り合い様子を共有していました。
そんな中、Yさんのリハビリに伺い訪問するとご主人がオムツ交換をされていました。リハビリスタッフも、オムツ交換全てを任される事はできないけれども、何かお手伝いできる事があれば行いますと申し出ました。ご主人は「何もしなくていいから座っててくれ。」と言い放ち、スタッフも手を出すとご主人の性格上怒らせてしまうため、言われたままその場にいましたが、上手くオムツがあてられず次第にご主人がイライラし始めました。リハビリスタッフは再度お手伝いを申し出ると「いいって言ってるだろう!もう今日はやめだ!帰ってくれ!」と怒鳴られリハビリはキャンセルとなりました。
後日、ケアマネージャーよりリハビリスタッフへ連絡が入りました。ケアマネージャーのもとにご主人が怒りのままおしかけ、リハビリスタッフは自分がオムツ交換で大変だった時に何も言わずただ見ていただけですぐに帰ってしまったと苦情を言いに来たとのこと。
これには流石にリハビリスタッフも驚き、全ての経緯をケアマネージャーへ伝えると、ケアマネージャーもリハビリスタッフを信頼していたためスタッフの事実を信じて頂きました。初めご主人に話を聞いた際にそんな事をするスタッフではないと思い事実確認の連絡をしたようです。
結果、怒りに任せ、ご主人は訪問リハビリをやめると言われた為そのまま終了となりました。

対応者の中での対応

サービス開始当初より他サービスと常に連絡を取り合っていたため、該当利用者と家族の情報の共有は図れていたと思います。
その中で、家族のどこに感情の起伏があらわれるのかもう少し分析する必要があったのかなと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

今回の事例では、こちら側の対応や事実が全て真逆となって、ご主人が言い放ってしまいましたが、普段より関わりの深い関連場所が関わっていてくれたお陰で、ご主人の言動を否定することができた事が幸いだと思います。
しかし、このような事実を曲がった視点で捉えてしまう場合も今後もあると思います。困難ケースに関しては、こちら側の保身のためにもボイスレコーダー等、記録媒体を常時起動しておくのも手ではないかと思います。

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