介護施設の事例

施設名: 訪問看護

訪問看護ケアマネージャー(介護支援専門員)脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 ケアマネージャー(介護支援専門員)

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 Ⅱa

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Nさんは1年前に脳梗塞を発症。右片麻痺症状と軽度の喋りにくさが後遺症として残りました。
病院での集中的な療養を経て自宅復帰したNさん。今は何とか足の装具を付けて一人で杖を付いて歩いています。
しかし手の麻痺は重く、右手では箸も持てません。軽度の喋りにくさも残り、一般的な会話は出来ますがコミュニケーションのスムーズさに欠けます。
自宅復帰してからNさんは元々働いていた食品製造業の事務職への復職を強く希望されていました。私は職業安定所を通じて元の職場の上司と面談する機会を作り、実際に仕事をする際に必要な能力や問題点を抽出し課題提起をしました。
職場の上司の方も障がい者雇用枠での雇用を考えて下さっていたようで、無事復職することができましたが、電話応対やPC業務などできない仕事が多いようで、職場の方の理解も得られにくいと悩んでいるNさんを目の当たりにしていました。

対応者の中での対応

復職を希望する障がい者の方に対し、職業安定所を通じて元の職場の上司の方と面談でき、その後復職に繋がったことは非常に良かったと思います。
元上司との話し合いの場では、出来ないであろう仕事や生じる問題などを予め話されており、課題を抽出したつもりでしたがその後のフォローまでは関与できず、職場の同僚からの理解を得られにくかったことが復職をしたNさんの悩みであったと考えます。

今後同じ事例が起きた時の対処法

ケアマネージャーが直接復職に関与することは少ないケースかと思われます。
今回のケースも私自身初めて経験させて頂きました。しかし脳梗塞を発症された方でも介護保険を利用しながら復職している方は確かにいらっしゃいます。
今回のケースは復職後の同僚からの理解の得られにくさが問題でした。ご本人から話を聞くと、軽度の喋りにくさによりスムーズなコミュニケーションが行えず、些細な情報の行き違いが沢山あったとのことでした。
ケアマネージャーとしては、復職した後の出勤頻度を調整し、話すことの専門職である言語聴覚士さんなどにリハビリをしてもらいながら、長い期間を掛けて復職というものに取り組んでいかなければならなかったと思います。
実際現在は、言語聴覚士さんに週1回自宅に訪問して頂き、言葉のリハビリを行いながら仕事にも取り組んでおられます。
以前よりも表情が良く、職場でのコミュニケーションも少しずつ取れてきているとNさんは話してくれました。

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