介護施設の事例
施設名: 訪問看護
訪問看護ケアマネージャー(介護支援専門員)骨粗しょう症
対応者
対応者 ケアマネージャー(介護支援専門員)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Yさんは2年前に脳梗塞を発症。左腕と足に麻痺が見られ、杖を付いて歩ける程度でした。
リハビリ病院から退院し、旦那さんと2人暮らしが再開されました。元々家事はYさんがすべて行い、旦那さんはあまり動いてくれない方でした。
退院当初は旦那さんも家事を手伝ってくれていたものの、2か月ほどでほとんどの家事をYさんがすることになっていきました。
Yさんは家事をすることができるし、夫婦の関係もそれによって成り立つ。Yさんは自分が家事をすることに自信を見出していた気がします。
ケアマネージャーとしては、家事援助としてヘルパーの導入を勧めますが、「お父さんが私の料理しか食べないし、他人を家に入れるのは抵抗がある」と言って、ヘルパー導入には拒否的な反応でした。
その状態が3か月ほど続いたある日、洗濯物を干していたYさんは、しりもちをつき転倒。骨盤骨折と診断され、長期の入院を余儀なくされました。長期入院から退院した後は、辛うじて歩行器を使って歩ける程度まで回復したYさんでした。
そのため別居のご家族様とご本人、旦那様と話し合う場を設け、それぞれの家事の役割分担を決め、できないことはヘルパーさんに家事援助してもらうことで、皆様の同意を得ることができました。
今でも夫婦2人暮らしでヘルパーさんやご家族様の援助を受けながら、何とか生活をしています。
対応者の中での対応
Yさんに対し、ホームヘルパーサービスを勧めましたが、拒否されてしまいました。
今回の転倒は私としては予測できたものであり、もっとホームヘルパーサービスのメリットをお話しし、しっかりと勧めていれば、転倒するまでには至らなかったと感じます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
脳梗塞など後遺症を持たれる方でも軽度の方は家事など今までの生活と変わらない家事量をこなさなければならない方は沢山いらっしゃると思います。今回のケースでも旦那様との関係性を重視し、自分の能力以上の家事をして疲労感が貯まりながらの毎日が積み重なり転倒し骨折した結果を生んだケースでした。
ケアマネージャーとして、今のような生活を続けていたら、転倒しかねないことも話してはいましたが、家事ができると考えているYさんは聞く耳を持たず、ご家族様への援助をもらおうと思っていた間際の転倒事故でした。
ヘルパー導入時には、初回から別居のご家族様(長女様や次女様)に同席してもらい、家族全体の問題として捉えてもらえるようにアプローチすることが必要だと感じます。特に今回のケースのように、今までの夫婦関係を継続していこうと頑張る奥様は多いように感じます。
自分の身体や能力をご本人にもご家族様にもしっかりと認識してもらい、身の丈に合った生活をしてもらえるように、ご本人はもとより、周りのご家族様への支援も忘れてはいけません。
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