介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
ALSの利用者が、特定の職員を嫌いトラブルに発展した事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 B1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
ALSの利用者が特定の職員を嫌い、嫌いな職員からセクハラを受けたと虚偽の訴えを受けた。
第三者の証言があったことから、家族に説明をして理解を得ることができた。
介助前の声かけを行い、相手の承諾をもらうと同時に周りの職員に自分が今何をしているのかを知らせる事が重要。
トラブルが起きた背景
DさんはALSで、私の働くデイサービスに1ヶ月前から通い始めました。
知的障害の利用者が多い中、身体障害だけの利用者は肩身が狭いのではと思い気にかけていました。
最初はDさんも遠慮していたようですが、慣れてくると音楽を指定したり、担当職員が嫌だから変えてほしいと言うなど、わがままを言うようになってきました。
特に職員の中でも若い男性職員のAさんが嫌なようでした。
Aさんは力もあり、対応も丁寧でしたが、Dさんは見た目で嫌っているようでした。
できる範囲で対応はしていましたが限界があり、Dさんの対応をAさんにお願いしてしまいました。
帰りの送迎が終わり一息ついている時、Dさんの家から「Aさんにセクハラされたと娘が言っている」と電話がありました。Aさんが介助した時に胸を触ったということでした。
しかし、施設では常にグループで介助に当たっており、AさんとDさんが2人きりになる時間はありませんでした。
そのことを母親に伝えると、不満げではありますが納得してくださいました。
次の日もDさんは通所してきましたがAさんの事には触れず、嫌がらせでやっているようでした。
その後はグループを変更して、AさんとDさんができる限り関わらないようにし、かっこいい若い職員が担当になると全く文句を言わなくなりました。
対応者の中での対応
常にグループで行動していた事で利用者、職員が単独行動にならず、第三者の証言があったため身の安全を確保できました。
また、職員の好き嫌いはあるものですから、そこを容認し大きな問題にしなかった事で利用者の顔も立てられたと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
自分がやってもいない事を訴えられ冤罪になる可能性もあります。
仕事をするときは必ず連絡、やり方を相談、結果を報告することで他の人の目が入るようにしておくべきだと思います。
さらに異性の対応についてはどうしても接触することは避けられないので、相手に勘違いされないような配慮は必要になります。
配慮の仕方としては介助の前の声かけが一番大事だと思います。
相手の承諾をもらう事にもなりますし、周りの職員に自分が今何をしているのかを知らせる事にもなります。
どうしても好き嫌いはあるものなので、割り切れる範囲で仕事をすればいいと思います。
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