介護施設の事例

施設名: 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護介護福祉士認知症

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Nさんはサービス付き高齢者向け住宅で生活されており、認知症と糖尿病が主な疾患の方でした。
夕食の薬をヘルパーが配る際、その薬2日分を1日分にセットした60代女性ヘルパーとそれに気づかずに2日分を1度に飲ませてしまった60代男性ヘルパーがいました。
2人共家族に謝罪と事故報告書記入。利用者はその後特に変化はありませんでしたが、訪問看護師から様子観察の指示がありました。
翌朝の早出勤務が私だったので、その旨の報告を受けて朝の状態を観察するように言われました。血糖値を下げる薬を2日分、1回に飲んでしまったということで、家族さんが来られており「血糖値を上げるためにケーキを持参しました」と話されていました。その時には既にNさんはケーキを食べ終えており、おむつ交換や着替え、朝の服薬介助で訪問をしましたが、特に状態に変わりはありませんでした。その旨を訪問看護師出勤後報告したところ「何のケーキをどのぐらいの量食べたのかなぜ訊かなかったのか」と怒られ、「糖尿病ってどういう病気か知ってる?」と長い説教が始まってしまいました。
朝出勤後、糖尿病の薬を2日分飲んだ報告を受けてその後すぐ業務に入るため、糖尿病について調べている時間がなかったこと。それと、訪問看護師の言うように「食べたもののグラムまで測る」という指示はありませんでした。家族に連絡を入れて尋ねるか、家族は毎日来られるので遅くはなりますが翌朝には確認できる内容でした。
訪問看護師は怒っただけで家族へ実際に尋ねることはしませんでした。本人もその後お変わりなく過ごされていました。

対応者の中での対応

忙しかったということもありますが、家族から「ケーキを食べた」と報告を受けた際にケーキの詳細を訊くということができていれば良かったと反省しました。
家族は私に対しては怒っていなかったのですが、服薬事故を起こしたヘルパー2人には「新人さんじゃなく、ベテランの方なのに」と言われていたそうです。ベテランでも事故を起こすことはありますし、新人だからといって業務に抜けがあっては困ります。ヘルパー間で事故の詳細をきちんと報連相できていなかったこと、様子観察をしただけで訊くべきことを家族に訊けなかったことが悪かったと思います。
利用者には何事もなく良かったと思いました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

このように服薬事故を起こすヘルパーは珍しくありません。起きてしまった事故はなかったことにできないので、起きた後の対応の仕方を考え直すべきだと反省しました。
服薬介助はヘルパーの業務だと言われていますが、看護師が配ればヘルパーの仕事負担が少し楽になります。薬のセット、服薬介助、目薬、バルーンバッグの尿廃棄もヘルパーの仕事になっており、本来は看護師がするようなことをヘルパーが担っている現状ではあります。
看護師もただ怒るだけではなく、訪問看護と訪問介護の業務内容の見直しを改めて事業所全体で行うべきだと思いました。

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