介護施設の事例

施設名: 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況 Ⅱb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Fさんは片麻痺、言語障害のある男性利用者ですが、杖と手すりを使用しての歩行は可能な方でした。
特別養護老人ホームでFさんの奥さんとの入居をされており、普段は口数が少なく、自分の気に入らないことがあれば奥さんや介護士に暴力を振るわれることも珍しくありませんでした。職員が昼休憩に入る際は見守りをする職員が少ない状態で、職員は昼休憩のため事務所に集まっていました。Fさんの奥さんが「うちの旦那が人様を杖で叩いた」と事務所にいた職員に言いに来られ、職員が駆け付けた時には車椅子の男性利用者が額を怪我されて血を流されていました。
車椅子の男性利用者が通路を塞いでおり、立腹したFさんが自身の持っている杖で叩いたとのことで、看護師が一時的な怪我の処置を行い、第一発見者の職員が事故報告書記入。ケアマネが双方の家族へ連絡後、双方の家族を含めた話し合いの場を設けることになりました。
車椅子の男性利用者は病院受診を行い、額を数針縫うことになりました。Fさんは退所を求められたそうですが、被害者側の家族の意向によって退所にはなりませんでしたが、杖を取り上げて車椅子で生活することを強要することになりました。

対応者の中での対応

退所になったとしても家族がFさんのお世話をするのは大変難しいことだと思うので、Fさんの馴染みのある特別養護老人ホームで最期まで暮らせるということになり良かったとは思います。
しかし、暴力行為があるからといって本人から杖と歩くこと、自由を奪ってしまうのは良くなかったのではないかと思います。歩行ができなくなることで本人のストレスも増えて、暴力行為がさらに増える。介護職は要介護度の進むFさんを暴力行為に耐えながら介護し続けなければならない。
Fさんにとっても介護職にとっても、歩くことを奪うのは悪い点だと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

人手不足が進む介護現場。休憩時間で見守りがないのは仕方がないと諦めてしまうのは残念だと思います。
事務所に集まらずに利用者のいるフロアで見守りも兼ねて休憩を取ることが1番良いのではないかと思います。今回のトラブルでは「見守りがなかった」ということが1番大きな要因なので、Fさんから権利剥奪をすることを考えるよりも、職員の配置と見守り体制、休憩時間の過ごし方等。もっと他に対策はあったと思います。
Fさんのトラブルはケアマネと家族で解決してしまったことであり、私たち介護職員は話し合いすら参加させてもらえませんでしたが、もし自分が話し合いの場に参加させてもらえて意見を言える機会があれば同じことが起こらないよう、真剣に対策を考えたいと思います。

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