介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅲb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Kさんは、足腰はしっかりされているものの、中度から重度の認知症の診断を受けており、「〇〇をして下さい。」等といったこちらからの指示がほとんど入らない方です。
これまでも、配膳された他の入居者の食事を勝手に食べてしまう、詰め所に置いてあった職員用の軽食を食べてしまう、といった行動が見られていました。
ただ、あくまで口に入れることができる物を食べてしまっていたので、食べ物は目につかない所に保管する、配膳時はKさんの居場所を確認し一番初めに配膳をし食事を食べていただくといった対応を行っていました。
ある日の夜勤入りの際のことです。通常夜勤に入ると、まず入居者の就寝状況の確認のために巡回を行います。そこで、他の入居者の部屋に入り顔を赤くしているいつもと様子が違うKさんを発見しました。周りの状況を確認すると、嚥下補助のためのトロミ剤の蓋が開いており口にした痕跡が見られました。
すぐに夜間対応の看護師を呼び、私は看護師の指示のもとKさんの背中をタッピングすると、Kさんはむせ込みと同時にピンポン玉大のトロミの塊を吐き出されました。吐き出した後はバイタルも異常はなく、そのままKさんは就寝されました。対応した看護師曰く、今回はトロミ剤がまだ固まりきっておらず、もう少し発見が遅れていればトロミ剤が食道で固まってしまい重篤な窒息を起こす所だったようです。
以後は、夜勤帯等の人出が少なくなる時間はセンサーマットを使用しKさんの居場所の確認、トロミ剤は棚の中にしまう等の再発防止策を行い、異食トラブルを予防しております。

対応者の中での対応

巡回を行っても何もないことがほとんどですので半分惰性で行っていたこともありましたが、早期発見が入居者の無事に繋がったこともあり、巡回の大切さを認識させられました。
また、トロミ剤に限らず、口に入れることができる大きさのものは何でも厳重に管理をするようになり、二度と同じ事故が起きないように施設内でも環境整備を再度徹底する機会ともなりました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

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