介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

現在、特別養護老人ホームで働いています。特別養護老人ホームは入居の条件が要介護3以上となっていますが、寝たきりで意思疎通が出来ない方、認知症状は無く身体が不自由な方、健脚だが重度の認知症の方など様々で、フロア分けはなく皆一緒に生活をしています。
なので、度々、身体が不自由な方と、認知症の方のバトルが発生してしまいます。
先日も、認知症のSさんが、認知症はないが身体が不自由なMさんのお部屋に入ってしまい、タンスから衣類を拝借して着用しているのを、持ち主であるMさんに見つかって、引き剥がされて転倒しそうになったり、おかしな行動を罵倒されたり。何が何やら訳の分からない行動を取ってしまうような認知症のSさんですが、自分の事を馬鹿にされているのは感じとるようで、Mさんの乗る車椅子を強く押して怖い思いをさせたり。(ブレーキロックをかけていても、押せば簡単に動いてしまいます。)仲裁に入った際に、認知症状のないMさんに、「あんな泥棒みたいなことをやったり、おかしな行動を取る人とは一緒に暮らしたくない!」と訴えられたことがありました。
その方は認知症についてよく解っていなかったかと思うのですが、「あの人は認知症だから」と言ってしまうのも、あの人は病気だから仕方ないというような感じで、何だか認知症の方の尊厳を奪うような気もして、「集団生活の場で、色んな人が居ますが仲良くしてくださいね」と言ったら「何であんな人を庇うのか!」「問題を起こすことなく生活をしている私達が我慢しなければならないのは何故⁉︎」とトラブルになってしまいました。 先輩介護士が、「おかしな行動を取るのは認知症という病気のせいであり、本人も問題を起こす気で悪気があってやっている訳ではない。私達スタッフもよく注意して見ていきますし、Mさんはしっかりしてるんだから面倒見てあげて下さいよ〜」とフォローしてくれて、結局のところ、認知症ということを説明し理解してもらうことは必要なことだったのだなと思い、入居者間の騒動も一時的に沈静化したのですが、再び、度々バトル勃発が繰り返されています。
スタッフは認知症の方の問題行動や、入居者間の揉め事が起こらないように、注意を払っていますが、それでも揉め事が起きた場合に、どう対応していけば最善策なのか模索しているところです。

対応者の中での対応

認知症の方が問題を起こした場合でも、認知症という病気故に注意をしても治らない、仕方ないと思ってしまうところがあり、かばってしまいます。
認知症状のことについてよく解っていない方からみたら、不可解でしかないかと思うのですが、解ってもらおうと説明をしなかったのが、今回、Mさんの不服に繋がってしまったのだと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

先輩介護士が、問題行動を起こすSさんについて、認知症という病気から不可解な行動を起こしてしまうとMさんに説明して、一時期は沈静化したので、説明することは大切だと感じたのですが、また再び繰り返されてしまっていることから、Mさんが説明したことを忘れてしまっている可能性があるかと思います。
その度に同じように説明して、繰り返ししていくしかないのかも知れませんが、認知症の方が問題となる行動を取る前に未然に防げるように気にかけてみていくのが最善なのかも知れません。

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