介護施設の事例

施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)介護職員なし

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅲb

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Kさんは認知症があり、嚥下機能も悪くなってきていたので水分などはとろみ付け、食事は細かく刻むなどの対応をしていました。
ただプライドが高く、あまりに食事の原形がわからないような物だとご気分を害され、不機嫌になることも。
ある時、Kさんのお誕生日という事でご本人に食べたいものをお聞きすると「伊勢丹のパンが食べたい」と仰りました。そこで、お昼ご飯にパンのバイキングのようなことをしました。パンは水分が少ない食べ物なので、水分や良く噛んでもらうことに気をつけていましたが、Kさんは自分のお皿にたくさん乗せて楽しそうに召し上がっていました。ちゃんと食べれていたようなので、安心して他の方のお世話などもしていましたが、しばらくしてKさんが椅子に寄りかかって上を向いているのに気がつきました。「あっ」と思って駆け寄ったら意識がありません。慌てて呼びかけて下を向かせ、背中側からバンバンと叩くとすぐにパンの食べかけが口から出てきました。
ご本人様もすぐに意識を取り戻し、とりあえずは事なきを得ましたが本当に怖かった思い出です。
それからはパンを出すときは薄くカットするなど、更に気をつけるようにしました。グループホームでは毎日単調な生活リズムになりがちなので、いつもと違う雰囲気やせっかくのお誕生日に楽しい気持ちになってもらいたいと思うのですが、たくさん気をつけることがありますね。
それでも楽しく毎日を過ごしていく上で「食べること」はとても重要なことなので、気をつけてこれからも色々楽しんでもらいたいと思います。

対応者の中での対応

今回はご本人様の異変にいち早く気がついて、すぐに対処をすることができたのでその点は良かったと思います。
ご本人様はそのあとはすっかりそのようなことがあったことも忘れて楽しんでいらして…なんだか複雑でした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

ご本人様の希望を叶えるのも大事ですし、楽しい食生活を送っていただくのは大事なことですが、一口大にカットするだけでなく薄くスライスするなどのこともすれば良かったと思いました。
そしていつでも入所者様の異変に気がつくように、片時も目を離してはいけないと肝に銘じた案件でした。
あとはいろんな危険が起こっても冷静に素早く対処できるよう、いつもいろんな場面を想定して、どのように動くべきか自分の中でもトレーニングしておくことの大事さを改めて認識しました。

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