介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護福祉士脊柱管狭窄症

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A2

認知症の状況 Ⅱb

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Kさんは認知症があり、物忘れが頻繁ですが、全てを忘れているわけではなく、心に残ったことや、昔のことは思い出して話すことができる方です。
自宅から通われており、息子夫婦と暮らしています。ご自身、息子さんともに、「昔からあまり怒ったことがない」と話されるほど、温厚な方で、デイサービスで過ごされている時もおっとりとした雰囲気をまとわれている方です。物忘れは激しいですが、仲良くなった利用者の方もいました。 
ある時、利用者の増加により、Kさんが来ている曜日の席替えを検討しなければならなくなりました。私は皆さんに予めお伝えしてから席替えをするべきと思って発言もしましたが、主任は「来てから説明しても大丈夫でしょ」と話し、席替えを行いました。Kさんご本人は説明しても忘れてしまうので、入浴やトイレへ行ったあとなど、繰り返しやむを得ず席替えをしたこと、現在の席をお伝えし対応していました。
しかし問題が起きたのはお昼寝の後でした。 お昼寝から遅めに起きたKさん。いつもの席に向かったため、他職員が声をかけようとした矢先に、Kさんと仲良くしていた女性利用者の方(喋りがきつい方。悪気があるわけではなく、単純に言葉が荒いだけで優しい方)が「あなたここじゃない、そっち!」とはっきりした口調で言いました。その後Kさんは言われた席に座りましたが、表情が優れず、声をかけましたが、険しい表情を崩さないまま、その日のデイサービスを終え帰宅しました。
ミーティングでもこの件について、主任には「Kさんの表情が優れなかった」と報告はしましたが、あまり気にしていない様子でした。 翌週の利用日、朝に息子さんから連絡があり、「この前デイサービスでなにかすごい言い方をされたみたいで、本人「行きたくない」って言っているんですよ」とお休みの電話がありました。その件に関しては再度話し合いをしましたが、本人の拒絶が激しく、デイサービスの利用は終了となってしまいました。
終了の連絡の際に管理者である主任から経緯と謝罪を伝え、後日再度訪問し、ご家族には丁重に謝罪をしました。(本人はしばらく忘れずに恨み節を言っていたようですが、謝罪時には落ち着いてきていたため、本人に直接会うことは避けました)

対応者の中での対応

私自身は席替えの話が出た時点で、先に利用者の皆さんに伝えることが大事だと訴えてきました。
そしてトラブル発生時も、本人への声掛けや表情の変化などを細かく観察しました。
しかし主任は気づいていなかったこと、利用者の心への配慮が足りなかったことが、今回のトラブルに繋がったと思っています。
利用を無理強いすることはできないので、利用終了になってしまったことは避けられなかったとは思いますが、最初の段階でもっと利用者さまのことを考えて決定を下すべきだったことはミーティングでも意見として述べました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まずは利用者さまのことを考えて行動すること。もし上司が「大丈夫じゃない?」と言ったとしても、自分で「やったほうがいい」と思ったことは、上司をあてにせず実行してみるのも大事であること、それを心に留める必要があると思います。
上司の判断で行ったことであれば、部下は従う必要があることもわかります。そういった場合は、利用者の観察を怠らないこと。自分でできる利用者へのフォローを率先して行っていくことも、いち介護士としては重要となります。
一番は上司だろうと部下だろうと、意見を言い合うことができ、部下の意見も取り入れる最良のある人が上に立つことです。

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