介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護福祉士進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 B2

認知症の状況 Ⅱb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Oさんはパーキンソン病を患っており、自力での歩行が困難です。
歩行介助をしても、時間をかけて1歩1歩ゆっくり進まないといけないため、部屋の中の移動にも時間がかかる状態です。
Oさんがデイサービスへ行く日は、朝の身支度や朝食介助のために訪問介護ヘルパーがお世話をしに行くのですが、サービス時間が30分と非常にタイトなこともあり、デイサービスのお迎えに間に合わないことも多く、デイサービス側からクレームが来てしまいました。
その後、ヘルパーが集まり問題点を話し合ったところ、着替えと朝食まではどのヘルパーも割とスムーズに介助できており、Oさんの個室から玄関までの移動に非常に時間がかかっていることが分かりました。
そこで、着替えと食事が済んだらお迎えの時間までに余裕があったとしても玄関まで先に移動しておき、玄関でデイサービスのお迎えを待つことにしました。Oさんが待ち時間を快適に過ごせるように、玄関のすぐ前に椅子を置きそこへ座ってもらって、靴も先に履いておいてもらいます。
すると、お迎えが来たときにOさんはそのまま立ち上がるだけで済み、おかげでデイサービス職員へスムーズにOさんを引き渡すことができるようになりました。Oさんのお出かけに時間がかかると、デイサービス送迎車にすでに乗車している他のご利用者も待たせてしまう上に、施設への到着が遅れればデイサービス側での業務にも支障が出てしまいます。
この方法を取るようになってからは、デイサービスからのクレームもなくなり職員同士の連携も良好です。

対応者の中での対応

ヘルパーは毎回時間に追われとても焦って仕事をしていたため、この方法を取り入れたことで少し気持ちに余裕ができ、仕事へのストレスも緩和されました。
時間に追われていると、Oさん自身も「急がなくちゃ」という焦りと、でも思うように足が動かないもどかしさでイライラしてしまうため、職員だけでなくOさんにとっても負担が減りとても良かったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

今回のように、毎回時間が足りなくて困っていたりクレームにつながったりしたら、まずは先輩や上司へすぐに報告をすることが大事です。
経験豊富な先輩ならよいアドバイスをしてくれるかもしれませんし、場合によっては仕事内容やサービス時間の見直しが必要になるかもしれません。仕事に対する努力は大切ですが、そのためにヘルパーがストレスフルな状況で働くのはベストとはいえないと思います。
仕事上でヘルパーが困っていることは、多くの場合ご利用者にとっても負担であるケースが多いため、まずは上司や先輩へ相談して職場全体で改善策を考えていくのがいいと思います。

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