介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 C2

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Eさんは認知症はほとんどなく、身体機能は首から下は神経の病で全身脱力の麻痺状態です。
生活歴はとある企業の常務をされていた経験があり、人格者であるが普段から介護職員への依存が多く、他の利用者とは違うことを認めて欲しいのか依存してしまう傾向があります。
このEさんですが、夜間に排泄の介助で大便を定期的に出される際に腹部のマッサージがおおく、他の利用者を巡回する時間をも取られてしまうことがしばしばありました。その日も通常の夜勤でしたが他の利用者の急変対応があり、その間に大便の対応でEさんよりコールがなりました。
部屋に行ったところお腹のマッサージをしてほしいと依頼がありましたが急変対応があったため、お断りしたところ激昂されて、お腹のマッサージしてくれるまでコールの連打が鳴り止まないというトラブルがありました。
翌日も家族に話されてクレームをいただきました。

対応者の中での対応

本人の希望はわかりますが命を優先すると排便よりも急変の対応が優先されるのと、Eさんは全身麻痺でベットから落下などの危険はほとんどないため判断は間違っていなかったと思います。
反省としては、少し感情が入ってしまったことです。あとから考えると判断の根拠が分かりましたが当時は夜間帯もあり、根拠をEさんにはっきりお伝えすることができなかったことです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まずは、一人で判断せずに周りの職員に共有することが大事です。
介護の現場では冷静に判断できない場面、特に感情が揺さぶられる場面はとても難しいです。
また夜勤や遅番早番の変則的な環境もたくさんあるので、そこは客観的な判断をするためにも誰かに協力を仰ぐことが大事です。
あとはあとから気づいたのですが結局介護保険制度は根拠になる法律に基づいているので、健康で文化的な最低限の生活をする権利の生存権と、個人の権利は公共の福祉に反しない限り求められる、幸福追求権の下にあることに立ち返って適切な判断だったと考えられればいいのかなと思います。

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