介護施設の事例

施設名: 介護老人保健施設

介護老人保健施設介護職員なし

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況 Ⅲa

性別 男性

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トラブルが起きた背景

夜勤だったのですが、0時の巡回やオムツ交換、体位交換等を終えるとようやくひと段落という感じだったのですが、対象者のKSさんは基本車椅子で立ち上がり困難、認知症の為見当識障害がある方で会話の内容はてんで辻褄が合わず、だけどかわいらしいおじいさんでした。
えらく寒い冬の夜で、深々と雪が降りしきる日で、一通りの支援を終えた僕は何気なく外の雪が気になり、カーテンを開けたその時の事です。

なんと、KSさんが自室のベランダからリビング側へ、しかも全裸で歩いているのです。
驚いた僕は、慌てて中へ誘導し、何をしようとしていたのか伺うと「雪見風呂へ入ろうと露天風呂へ向かおうとしていた」との事でした。

体はすっかり冷え切っており、毛布にくるんで温かいお茶を飲んで頂き、体が温まった事を確認し再度臥床して頂きましたが、何よりも自力歩行をすることは絶対にないと思っていた利用者さんでなおかつ認知症の為、チャイルドロックの解除方法は分からないだろうという思い込みが、このトラブルを生んだと思い、すぐに確保できたので大事には至りませんでしたが寒い真冬だったので、あの時偶然外を見なければと考えるとゾッとします。

対応者の中での対応

本当に偶然でしたが、カーテンを開けて外を見た事ですね。
まさか、鍵を自力で解錠するとは思っていなかったので、本当に奇跡の偶然としか言いようがありません。

今後同じ事例が起きた時の対処法

介護に、「○○だろう」という推測での支援は基本的に厳禁とよく言います。この件はまさに、推測や憶測により主体であるKSさんの行動分析が甘かったとしか言いようがありません。
事実、自力歩行をされたのは皮肉にもこの日が2年ぶりでした。車いすから立ち上がろうとして転倒するとかそういう類いの事故は常に想定しておりましたが、この方に限って無断外出のトラブルを引き起こすとはその当時のユニットスタッフ、誰一人として想定は出来ませんでした。

本当に、何事もなかったので今では笑い話ですが、これが行方不明で凍死・・・という最悪の自体も考えると本当にヒヤッとします。
当然、この件は僕の名前で事故報告書を提出しました。

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