介護施設の事例
施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)
通所リハビリテーション(デイケア)ケアマネージャー(介護支援専門員)脳血管疾患
対応者
対応者 ケアマネージャー(介護支援専門員)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 B2
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Kさんは脳梗塞発症後、認知機能の低下が顕著で、医療機関で脳血管性認知症の診断を受けていました。
また、後遺症として左上下肢麻痺が残存し、リハビリ目的で通所リハビリを利用していました。
夫は同居していますが介護力としては期待できず、特に排泄動作については課題が多く、介助が無ければ遂行できない状態でした。
そんな中サービス利用中に、介助していた女性スタッフを強く拒否するようになり、本人に理由を聴いたところ男性に介助してほしいとのこと。
本来は同性介助が原則なのですが、リハビリの提供の場面としても重要なので、事業所として男性スタッフによる介助としました。
その後しばらくして介助した男性スタッフ複数名から、トイレ内で股間を触られた、裸になって手招きしているなどの状況が増えていると相談されました。
男性スタッフとしてもはじめは会話でかわしていたようですが、実際体を抱き寄せてきて触られたりすることが続いてとても困っているという事でした。
担当ケアマネージャーと事業所責任者と検討を行いました。
しかしながら具体的な原因の解明はできずに、対策としては男女各1名の2人の介助体制とし様子を見る事にしました。加えて、夫とも状況の報告踏まえて対応を説明し同意を得ました。
対応者の中での対応
対応として不十分だったのは、実は自宅で夫に対しても色情行為が頻繁で、大変疲弊していたことが事前情報で把握できなかった点です。
事前に情報が把握できていれば対策ができた可能性もあったかもしれません。夫はそのような行為が不快に感じており、距離を置きたいという意味もありサービス利用に踏み切ったとも話しており、やはり事前のアセスメントがとても重要であると感じました。
良かった点としては、男性スタッフがきちんと報告してくれたことです。適切な状況把握を報告してくれたおかげで、事象の確認が容易であり対応についても検討が円滑でした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
利用前の状況の把握が大変重要である事から、本人や家族とのヒアリング、アセスメントをしっかりすることで、課題をあらかじめ把握しておき、その対策を提案したうえでご利用いただけば、利用後に双方負担に感じることなくサービスに集中できると感じています。
今回夫は、迷惑をかけたから通所リハビリの利用を止めると申し出てきましたが、当事業所としては認知症対応の一環として継続利用を提案し利用を継続してもらっています。
専門職としては情報収集、課題分析、計画作成、サービス実施、アウトカム評価といったサイクルをキッチリ意識し、改善までの効率的な道筋を提案する事が求められるので、その都度コミュニケーションをとり説明と同意を大事にしていくことが重要であると言えます。
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