介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護職員(ホームヘルパー)進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A2

認知症の状況 わからない

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Kさんは独り暮らしの女性で初期の認知症でしたが日常生活を送るには問題ありませんでした。
問題はややセンシティブなのですが、この方は北朝鮮国籍の方で日本人に対する偏見が厳しい方でした。
当時、介護職駆け出しの私が、語弊はありますが押し付けられる形でのサービス提供になりました。
ある時事務所に行くと、サ責さんが”Kさんがあなたに差別的な言葉を吐かれたと騒ぎになっている”と言われました。
前日、訪問した際にコミュニケーションをとろうとしてKさんの故郷の話を伺ったのですが、その時は非常に機嫌もよく、もちろん差別的言動を私がしたわけでもありませんでした。Kさんは裁判にかけると息巻いていました。
話を伺ってすぐにサ責さんとお宅に訪問をし、Kさんに話を伺うことにしました。
謝罪の言葉は一切せずにとりあえず事情を聞いてみたのです。はじめは差別された、首にしろとだけ怒っていたのですが、言うだけ言うと気が収まり、実は差別的な発言をしたのは別のヘルパーさんだったこと、私にもっと構ってほしくてこのような狂言を働いたのだそうです。
そこでサ責さんが要望があれば素直に言ってほしいと言い問題解決したのですが、気に入られたことで冤罪をかけられる恐れがあるということを知った事件でした。

対応者の中での対応

サ責さんに言われたのは決して謝罪してはいけないことでした。
すれば事実を認めたことになるし、今回のKさんのように自身が狂言だと分かってしている場合には、逆に馬鹿にされたと火に油を注ぐ事態になっていたことでしょう。

今後同じ事例が起きた時の対処法

今回のようなケースははっきり言って手立てがありません。というのも、嫌われていたから罪を着せられたのではなく、好かれていて一層構ってほしいという理由での狂言だったからです。
今回のように利用者様の国籍問題に関係ある場合には職員に人権意識の徹底を図る必要があるのではないかと思います。

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