介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護職員脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

妻と2人暮らし。お元気な頃は塾を経営されており、70歳まで自営で仕事をされていた。
2年前から物忘れが目立ち、同じ話を何度も繰り返す様になりました。
かかりつけ医に妻が相談、認知障害と診断されました。
デイサービスの社会的刺激がよいと医師に言われましたが、本人は行きたくないと最初は拒否をされました。娘にも言われ近所の仲良しの方と同じところなら行くとの事で、近所の方と同じデイサービスで同じ曜日で同じ席にしてもらう事で行きはじめました。
週に2回友人と将棋をすることが楽しみで拒否もなくなりました。
若い頃から趣味もありませんでしたが頭を使うゲームや将棋などは好きでした。
デイサービスに通い始めて1年位した頃の出来事でした。
職員が利用者の自尊心を傷つけてクレームになりました。朝、看護師がTさんのバイタル測定をした時にズボンが濡れている事に気が付き、B介護職に「Tさん失禁されているのでズボンを交換してください」と伝達をしました。
介護員BさんがTさんに近寄り「ズボンはきかえましょう」と話されTさんは「なんで?」と、B介護員は「濡れているでしょ」言いました。
Tさんは「濡れてなんかない」と返すとB介護員は「失禁しているでしょ」と言いました。Tさんは「してない濡れてなんかない」と言い張りました。
その後管理者が、Tさんとお話をさせて頂き着替えをされました。
Tさんは、帰り怒りながら「こんなとこへは、もう来ないと」言われ帰宅しました。

対応者の中での対応

悪い点は、介護員がトイレに間に合わないことで起こる排尿・排せつの失敗という本人にとって相当なショックな出来事を、近所の人にもその状況を見られみんなの前で自尊心を傷つけた事でした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

尿失禁の原因は色々ありますが認知症による影響も考えられます。
見当識障害など認知機能の低下により、トイレの場所だけでなく、排泄行為自体を理解できない場合も出てきます。認知症の方の場合、以下のような状況が考えられます。
・トイレに行きたくても言えないままで出てしまう
・トイレの場所がわかりにくい
・トイレへ行くことを忘れてしまう
・膀胱がいっぱいでもトイレに行く行為を忘れる
その他、環境の変化によって尿失禁が現れる場合もあります。
また、失禁をしている事を気が付かない場合はあります。
それを人前や知っている人の前でズボンが濡れている理由は失禁だと利用者が恥ずかしい。プライドを傷つける様な発言対応はしてはいけません。
小声で「すみません少しいいですか」と別室でお話をさせて頂くか、拒否をされたとしても「こちらの不手際で、お水がこぼれてご迷惑かけました」等、利用者が傷つかずに服の交換を促す様にしましょう。
また、ご家族には状況報告し帰宅後も自宅で本人に失禁の理由を追求や、無理やりのおむつなどを進めない方がよい等の助言が必要。状況に応じてパットやわかりにくい尿を吸収する下着に変更していくなどデイサービスやケアマネージャーや家族で相談しながら失禁対策をしましよう。
デイサービスでも排泄時間を決めて定期的にトイレ誘導を促し時間排尿誘導、パターン排尿誘導で失禁予防計画をたてましょう。

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