介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護職員認知症
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Ⅽさん、82歳女性、認知障害。
3年前より物忘れがあり娘様が受診をすすめた。
アルツハイマー型認知症と診断されました。
白内障があり、手術はできないと医師に言われ視力低下もあり本人は特に左目は見えない、右目も見えにくいと話されていました。
デイサービスに週4回通いはじめました。
会話もその時は理解できている様ですが短期記憶障害があり10分経過すると忘れてしまします。
デイサービスに来られても午前中は入浴や体操など忙しくデイサービスの日課をこなし午後になると館内をうろうろされておられます。
家人からⅭさんの状態を聞かれた職員の対応がクレームになりました。
ある日帰りの送迎時に娘さんから「施設で母はどうしていますか?」とT職員が尋ねられ職員は「昼までは普通ですが、昼からは徘徊されています」と返答をしました。
その後娘さんからデイサービス管理者へ連絡が入り「徘徊しています」と言われましたが、母は目が見えにくいのでトイレの位置や何か困る事があり館内を歩いているのではないのですかとクレームの連絡がありました。
対応者の中での対応
悪い点は、状況を説明の仕方が家人を傷つけたことです。
徘徊とは見当識障害や記憶障害などの中核症状出現の影響や、ストレスや不安などが重なって絶えず歩き回ることですが、一言徘徊していたと家人は言われるとどんな気持ちになるでしょうか。
Ⅽさんは、視力低下もあり見えにくい状態であり館内をなぜ歩いておられるのか職員は確認したのか、トイレを探していたのか、何か意味があるのかをⅭさんに聞いてみたのか確認して目的がない様であっても家人への説明時に一言「徘徊していた」という言い方は家人に不快な感じを与える事になり自分の親は認知症だからと責められている様に思います。
専門用語で一言の説明ですませるのは介護職員に優しさが不足しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
認知症状は色々な症状がでる場合はありますが、認知症だから仕方がないおかしな行動をしても認知症だからと思うのではなくその方の状況をよく観察しどう対応させて頂く事がよいのかを考える事は重要です。
館内を目的なく歩行されるのであれば歩行途中に座れる様に椅子を配置する事や、何かその時間作業をして頂くなど工夫したケアが必要です。
家人にも状況に対してのケア内容をご説明させて頂く事が家人も安心されます。
ご家族は元気な頃の親が病気で理解ができなくなる様子を見る度に悲しく心配で仕方がない心境です。
職員と利用者は病気になられてからの状態からスタートをしますのでお元気な頃はどんな感じだったか。など利用者への尊厳を忘れずあたたかく接する態度は重要。家族に対しても同じです。
大切な人を預けているので大事に見てほしいと思っています。
自分の親が言われて嫌な事をよく考えどう接することがよいかを常に考え行動、発言をしましょう。
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