介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護福祉士なし
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Mさんは糖尿の影響で視力が弱くなった方ですが、ご主人が仕事で出張する日は目に見えて不機嫌になり、普段の穏やかさがウソのように周囲に当たり散らす「困った人」になってしまいます。
他の利用者に影響が出ないようスタッフが相手をしていたのですが、見かねた利用者のSさんが「そんなに怒ることないんじゃない?」と優しく話しかけると、不機嫌MAXだったMさんは「うるさいわよ!」と手に持っていた水筒を投げつけたのです。
慌てて下がろうとしたSさんは転倒しかけてスタッフに支えられ、一部始終を見ていた他の利用者さんもふらつきながらSさんを助けようと一斉に詰めかけて押し合いになり、フロアは一気に大混乱。
そんな中、周囲が見えていないMさんは「もういいわよ!どうせ私は一人なんだから!」と大混乱の中でも自己陶酔モード。
この状況でよくそれが言えるなあ…と思いながらスタッフはフラフラしている利用者の介助に飛び回り、その間Mさんは「もう帰る!」「誰か連れてって!」と叫びっぱなし。
さすがに利用者は全員呆れて、もう誰もMさんに近寄ろうとはしませんでした。
とりあえず掃除と介助が終わってからMさんを別室に連れ出し、施設長が2時間近く話を聞きました。
内容は「私は目が見えないんだからもっと優しくしてほしい」というものでしたが、優しくしてくれたSさんに対してのMさんの態度はひどすぎました。
周囲への影響も考えて「他の施設を検討されてはどうか」と提案をしたところMさんの態度は急変。
「ここを追い出されたら行くところがない」と大泣きし、結局他の人と距離を置く形で継続が決定しました。
どうやら他のデイサービスでも同じ問題を起こして追い出されていたらしく、それからは少しだけ感情を抑えてくれるようになりました。
対応者の中での対応
Mさんが不機嫌になる日とその理由はスタッフもわかっていたので、他の利用者に被害が及ばないように予め距離を取っておくべきでした。
Sさん達はスタッフが支えて転倒せずにすみましたが、タイミングが合わなければ連続して事故が起こっていたかもしれません。
今後同じ事例が起きた時の対処法
相性や人柄とは別に、独特のトリガーポイントを持つ利用者も意外といらっしゃいます。
とにかく早く対応策を見つけ出して、被害を広げないこと。
そしてできればその人が問題を起こさず過ごせるように介助するのがスタッフの仕事ではありますが、どうしても我が道を行ってしまう人に対しては、距離を置いてもらうしかありません。
より良いやり方が見つかればいいのですが、確信が持てるまではリスクを負うべきではないと思います。
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