介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者なし
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Fさんは要支援の男性利用者で、認知症でもなくある程度の自立もできている人でした。
家事援助でヘルパーが入っていたのですが、ケアを開始して一ヶ月後、指定銀行からFさんの口座にお金がないため先月分の利用料金が引き出せないと連絡がありました。
Fさんは年金暮らしで生活費もギリギリのため、そんな状態が何ヶ月も続いた後、訪問事業所側から利用料は口座引落しではなく集金にしようと提案してOKをもらいました。
利用料と言っても負担分は月に1000円程度のため「俺のポケットマネーから出すよ」と笑っていたFさんでしたが、翌月集金に訪れてみると「ごめん。使っちゃった」と空の財布を逆さに振って見せてくれました。
Fさんは自立してはいましたが、経済観念は全くない人だったようです。
ケアマネージャーとも相談し、月々のおおまかな料金(2000円程度)は年金が振り込まれる日に封筒に入れて置いておくという方法を取り、その後数ヶ月間は上手くいっていたのですが、そのうちFさんは「封筒に2000円ある」という状態に慣れてしまい、買い物等でお金が足りなくなるとそこから出してしまうことも多くなりました。
その都度Fさんは事業所に謝って、家中の小銭をかき集めることに…。
聞くと若い頃からあればあるだけ使ってしまう性格だったそうで「いくつになっても変わらないもんだね」とご本人は笑っていますが、事業所の経理担当は未だに月末になると頭を抱えています。
対応者の中での対応
Fさんは話もわかるし計算もできるという初回の触れ込みをそのまま信じてしまったせいで、回を重ねるにつれたまっていく利用料が悩みの種になってしまいました。
利用料金の支払いには集金、振り込み、引落し以外の方法はないとわかっていますが、利用者の経済観念、経済状況についても事前に詳しく突っ込んでおけばよかったと後悔しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
現場に入るヘルパーやサービス提供責任者は、利用者とご家族への対応に追われて忘れがちですが、仕事の大前提として利用料金が発生することを忘れてはいけません。
特に利用者負担分は金額が低いことから軽く見られがちですが、サービスの正当な対価の一部です。
気まずさを残さず長くケアに入れるよう、支払いに関することは抜けのないよう最初にリサーチした方が良いです。
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