介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者認知症

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 Ⅱb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Kさんは独居の男性ですが、初期の認知症のため、外出はできますが服薬管理や金銭管理がほぼできない状態でした。
そのためヘルパーが週3回入っていたのですが、主治医の勧めで1週間程度入院することになった時は大騒ぎ。
入院への不安に加え、持って行く物やお金のこと、行き帰りの交通手段のことまで何度もケアマネージャーが説明しましたが、本人は忘れてしまうため何度も電話をかけてきます。
全員が疲れ果てて、入院の経緯から計画、ヘルパーが用意した荷物の中身をメモして壁に貼っておきその都度「メモを見て下さい」と対応しましたが、間の悪いことに入院当日は雨。
朝から事業所とケアマネージャーの電話が交互に鳴り響き「今日はどこかに行く日だろ?」「雨なのに、どうしたらいいんだ?」と怒鳴るKさんを相手に関係者全員がため息をつきました。
ケアマネージャーが介護タクシーを呼びましたが、メモにはそのことは書いていなかったためKさんは「アレは誰だ?」「知らない車に乗るのか?」と大混乱。
結局、ケアマネージャーがKさん宅まで行き、病院まで付き添って無事入院手続きを終えました。
Kさんは最初のうちは不安そうでしたが、手続きが終わるとサッパリしたもので「なんでいるの?もう帰れば?」と不思議そうにケアマネージャーの顔を見ていたそうです。

対応者の中での対応

Kさんは一人で外出することはできるので、混乱させないために雨が降った場合の対応は敢えてメモに書かなかったのですが、それが悪かったようです。
入院ということは覚えていなくても「その日に何かある」ということだけは記憶されていたので、混乱に拍車がかかったのでしょう。

今後同じ事例が起きた時の対処法

Kさんは自分が認知症だということはなんとなく知っていたので「何かあればメモを見る」という作戦はおおむね有効でした。
軽度の認知症の方は見た目はきちんとしているため、どこまでが有効なやり方かハッキリしないことが多いです。
ただメモ書きが理解できる方なら、あらゆる事態を想定して全て記入しておいた方が本人の安心に繋がると思います。

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