介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者なし
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 わからない
性別 男性
トラブルが起きた背景
Nさんは要支援の独居男性ですが、脳に疾患を持っているため、仕事を早めに引退したという方でした。
そのためまだまだしっかりされており、初顔合わせでは不安そうな様子は全くなく、冗談を言ってヘルパーを笑わせてくれました。
家事援助だけで入っていたのですが、最初のケアから数週間後に事業所に連絡があり、「もし私が動けなくなったら、ヘルパーさんは助けてくれるだろうか」とNさんが怯えた声で質問してきました。
ケアマネージャーとも相談しますし、ケアが必要ならきちんと入りますとお話すると安心されましたが、その後も週に一回のペースで同じような電話が来るようになりました。
ご自宅に伺っている時には明るく元気な様子なのに、いざヘルパーが帰ってしまうと、ご自分の病気が不安でたまらなくなるようでした。
電話が来るたびにこちらが返答してNさんは安心する…という構図は変わらなかったのですが、そのうち「通院に付き添ってほしい」「別の曜日にも来てほしい」という連絡が来るようになり、その都度ケアマネージャーと相談して調整していましたが、困るのはいざ当日になるとNさんが強気になり、「やっぱりいいや」と言われてしまうことです。
Nさんは人が来れば安心するようですが、勢い込んで行ったら門前払いになってしまうヘルパーの方はたまったものではありません。
ヘルパーの時間調整をしてはNさんに断られるというやりとりを何度か繰り返した後、結局ケアマネージャーを通してから全部の予定を立てるという最初のやり方に落ち着きました。
そしてNさんの電話連絡も最初と同じ内容になり、今では週一回の電話相談のようになっています。
対応者の中での対応
とりあえず、一時的にでもNの気持ちを落ち着かせるという意味では満足してもらえたと思います。
ただ、同じ事を繰り返されたヘルパーの方は「いい人だけど、気が変わりすぎる」「せっかく予定を空けたのに仕事にならない」と不機嫌になり、Nさん宅での仕事そのものに及び腰になってしまいました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
持病を持っている独居の高齢者は、常に不安を抱えている方が多いです。
とはいえ、その不安解消のためだけにヘルパーを派遣できないのは事実ですし、仕事ができなければ料金も発生しません。
双方満足できるように事を収めたければ、関係者全員が事態を把握して話し合うしかないようです。
事業所への連絡だけでも安心できるなら、それで納得してもらいましょう。
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