介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)サービス提供責任者多系統萎縮症
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Oさんは昔からご家族と別居中の男性で、脳血栓で倒れてから言葉が自由にならず、室内は自力で移動できますが、一人では外に出られず買い物もできない状態でした。
ヘルパーが掃除と買い物に入り、食事は宅配弁当やお総菜をセットしていましたが、ある日訪問するとOさんは生米の袋をあさってボリボリ食べていたのです。
慌てて問いただすと、Oさんの部屋にはそのまま食べられる食品もお金もなくなっており、あとは調味料と生米しかない状態でした。
ケアマネージャーに連絡すると、Oさんの生活費は全て別居中の奥さんが握っており、送金がなければ何も買えない状態が何年も続いているのだとか。
なんとか奥さんと連絡を取ってお金を送ってもらいましたが、郵送なので届くのは2日後。
直接訪ねる気は全くないとのことで、その日は仕方なくヘルパーがお米を炊いて小分けにして冷蔵保存し、Oさんはそれに塩や醤油をかけて食いつないだようです。
さすがに食べ物がないのは命に関わる問題なので、他のやり方はないかと奥さんに相談してみたところ、Oさんは若い頃はかなり稼いでいて、お酒やギャンブルに溺れて妻子そっちのけで遊び回った挙げ句に倒れて今の状態になったそうです。
「お金があれば好きなことに使うに決まっているんです。足りなくなったら知らせて下さい」
という奥さんの言葉を冷たすぎると思ったのもつかの間。
さっそく送られてきた現金を手にしたOさんは、ヘルパーの訪問を待たずに外に出てお酒を買い、コンビニ前で酔いつぶれているところを通行人に助けられ、救急車で運ばれてしまいました。
室内での移動がやっとのOさんでしたが、欲求のためなら意外とすぐに動いてしまえる人だったようです。
対応者の中での対応
買い物が主体のケアに入っていたので、利用者の経済状態やお金の出し方を先に詳しく聞いておくべきでした。
財布にお金がなくなったら奥様に連絡という体制をしばらくは続けていましたが、何故か財布からお金が消えてはOさんが酔っ払うという自体が度々起こるため、奥さんからは「お金をどこかに隠して下さい」という指令まで出る始末。
金銭管理はヘルパーの仕事ではないのですが、ケアマネージャーを通すと時間がかかるため、結局訪問事業所が直接奥様とやりとりして買い物のお金を送ってもらうようになりました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
利用者のお金がどこから出ているのかは様々ですが、家の経済を握っているのが誰かというのは意外と重要な問題です。
生活費の出所や、それをどのように引き落として誰が管理するのか。本来ならヘルパーの関知するところではありませんが、独居の方や認知症の方の場合は、本人に任せきりにはできません。
利用者の生活と健康のためにも、ケアに関わる疑問があれば、徹底的に関係者間で話し合ってください。
お金の流れをきちんと押さえておかないと、生活自体ができなくなる可能性もあります。
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