介護施設の事例
施設名: 訪問看護
訪問看護ケアマネージャー(介護支援専門員)後縦靭帯骨化症
対応者
対応者 ケアマネージャー(介護支援専門員)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 C2
認知症の状況 Ⅳ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Tさんは60代の娘様と自宅で2人暮らしをしていました。
5年程前から、特定疾患である後縦靭帯骨化症と診断。以前は歩行器を使用し歩けていたTさんも、今は介護保険でレンタルしている電動ベッドに1日中寝たきりの生活を余儀なくされています。
そんな生活を続けていましたが、1年程前から痰が絡むようになり、慢性閉塞性肺疾患と診断。痰の排出がしやすい薬を処方され、訪問診療ができるお医者様に経過を見てもらっていました。
痰がゴロゴロしている毎日。
自己排痰できる日がほとんどですが、ある日の夜、自宅にて自己排痰ができず、8時間もの間ずっとゴロゴロして寝れないことがありました。
その途中娘様は不安になり、元々月1回利用していた訪問看護に緊急で来てもらうよう連絡し、訪問看護を利用しました。
しかし月1回の利用だけだったので、Tさんへのサクションも慣れておらず、サクション中に鼻血を出してしまい結果的にTさんを更に苦しめる結果になってしましました。
痰がゴロゴロし始めた時、いつもと違うことを認識した娘様から、真っ先にケアマネージャーである私のところに電話が来ました。
電話を受けた私は、月1回利用している訪問看護の事業所に電話し、自宅へ向かってもらえるよう依頼しました。
訪問看護さんがTさんの自宅に来た時にもずっとゴロゴロしており苦しそうなTさん。すぐにサクションの処置を行ってもらえました。
対応者の中での対応
娘様から連絡が来た時に、私の事業所の責任者にすぐに連絡しその後の対応の指示を頂けたので、私自身のその場の行動はスムーズに出来たと思います。
娘様からTさんの今の状況を詳しく聞けたことで、訪問看護に詳しい状況説明ができたことで、訪問看護さんのその後の対応がスピーディーに出来たんだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
次々に重い病気を患ってしまったTさん。今回の慢性閉塞性肺疾患は痰の喀出が多く、1日中苦しい思いをするような病気でした。そんな病気を患っているTさんを支援するものとしては、どの様な時に痰の喀出が多くなるのか?予防的処置は?自己排痰できない状況が継続した場合、どの様な対処を取れば良いのか?など私自身考えてはいましたが、訪問看護や訪問診療のお医者様と情報を共有し、予測される処置を確認しあうことまではやっていませんでした。
また医療的措置の必要性が上がってきたTさんに対し、ご家族の意志を優先するあまり月1回の訪看介入のままだったことも、今回のサクション中に鼻血を出してしまった要因になったと思います。
今後このようなことが無いように訪問看護さんには週1回以上関わって頂き、サクション処置に慣れて頂くことで、再度起こるであろう緊急対応において、素早く的確に対応できる体制を整えることができると考えました。
日頃のサービスの必要性も重要ですが、緊急対応時に利用者様のことをよく知っている医療スタッフがいる状況を作ることも、ケアマネージャーの大事な仕事の一部だと思い知らされた出来事でした。
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