介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)生活相談員脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 生活相談員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A2

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Mさんは脳梗塞を機に入院された方でしたが、軽度の脳梗塞だった為退院できました。
しかし入院や退院後の外出機械の減少に伴い下肢筋力が低下し、階段昇降が困難となっている方でした。
しかし、Mさんが住んでいる住宅が団地の4階、しかもかなり昔に建てられた団地の為エレベーターも無し、Mさんご自身の身体もかなり大きいという事もあり、おんぶやだっこという対応もとれず。という状況でした。
最終手段として福祉用具を使用する事を提案しました。(車いすに機械を設置し階段を降りる装置。イメージ車いすにキャタピラを装着し一段一段降りていく物です。)
しかし、ご家族様はそういった車いすを使用してしまうと、今まで以上に歩行をしなくなってしまい、全く歩かなくなってしまうので使用に拒否がありました。
最終的には、機械で車いすを降ろすという対応自体の難易度等機械の扱いにコツや力が必要な事から現場対応の女性職員からの極度の反発や、ご家族様の納得が頂けなかった事から、ご家族様と(当施設の)ケアマネージャー、当施設での話し合いになりました。
結局、当施設での利用中止となってしまい。
後日の詳細を聞いたところ、他のデイサービスにて付き添い歩行や階段昇降をやってみましょう。という所と契約されたようですが、他デイサービスでも階段昇降の対応が全くできずに利用中止となってしまい。
現在では訪問介護や訪問入浴のサービスを活用する形になってしまい、ご自宅を全く出れない状況となってしまっているとの事です。

対応者の中での対応

良かった点としては、無理にでも対応していた場合は、現場職員の負担は計り知れない物になっていたと思います。結果として受け入れができなかったのですが、現場職員を守るという点ではよかったのかもしれません。
悪かった点としては、ご利用希望の方の当初の目的である外出という部分が達成できなかったという点だと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

上記の件もそうですが、他にも過去に建設した団地でエレベーターが無いことから閉じ込め状態になっている高齢の方が数多くいらっしゃいます。(現在では違法建築に該当する団地が非常に多い)
本当の事を言えば、こういった住宅状況の問題においても国や県や市の方で対応して頂ければいいかとは思います。
現実的な点で述べれば、受け入れる前段階の情報やご家族様の要望等を踏まえてケアマネージャー様からこちらへ情報を回していただきたいというのが正直な感想のケースでした。
初期段階で、Mさんの状態を把握していれば、送迎対応は機械を使用した車いす対応しかない。とわかる状況だったかなと考えています。
デイサービスとケアマネージャーの連携不足、情報の共有不足が招いてしまった案件だったかと思います。
ご家族様やご利用者様に一度利用が可能かもしれない。と期待をさせてしまいその後、対応不可となってしまった事は非常に申し訳ないと今でも思っています。

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