介護施設の事例
施設名: 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
定期巡回・随時対応型訪問介護看護介護職員(ホームヘルパー)認知症
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Hさんは左片麻痺で車椅子使用。
1人でベッドと車椅子間の移乗を行うことが困難な方です。
車椅子で離床し、自身の住まわれているサ高住1階にある喫茶店に食事をしに行くことが多く、その際は必ず定期巡回訪問介護ヘルパーがHさんの移乗介助と付き添いを行う決まりとなっていました。
ある日、Hさんからコールがあり訪室すると「食事に行きたいから連れて行って。」といつものように依頼されました。
ベッドから車椅子へ移乗の際Hさんが落ちそうになり、焦って力を入れた私がHさんの麻痺側の腕を力任せに抱えてしまい、ボキっと鈍い音がしHさんが痛がりました。
急いで家族、訪問看護、ケアマネに連絡。救急搬送を希望され整形外科へ運ばれました。
骨折で、ギプス固定での入院治療を医者から言い渡され、2ヶ月程入院されてまたサ高住へ戻られました。
Hさんは帰宅後、認知症のため骨折したことは覚えておらず、左肩亜脱臼のためさらに移乗が困難なお体になりました。
私は家族へ謝罪し「よくあることですから気にしないでください。」と許してもらえましたが、しばらく先輩職員と同行訪問することに。
事業所会議では「なぜこの事故が起こったのか。」「今後同じ事故を起こさないためにもどうすれば良いか。」と入念な話し合いが行われました。
対応者の中での対応
Hさんがふらついて落ちそうになったからといって焦って力任せに介護してしまったことが1番の悪因だと思っています。
落ちそうになって支える際でも、高齢者の身体が丈夫ではないことは前提ですし、力に任せて介護してしまうことでさらにその人が重篤な怪我をする。
何も考えずにしてしまったことをとても悔やんでいます。
家族やケアマネ等関連者への報告はスムーズに行えたので、報告の大切さをこの事故から勉強しました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の事故は「自身の介護技術の不足」と「焦ってしまったという感情コントロールの問題」が主な原因だと理解しました。
高齢者の介護はケースバイケース。全て同じとみなして接するのではなく、その人の心身の状態に応じた介護技術を勉強したいと思い、職場の研修活動にも積極的に取り組んでいます。
もっと勉強を重ね、同じような状況に出くわしても冷静に学んだ介護技術を活かせるようにしたいと思っています。
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