介護施設の事例
施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)
通所リハビリテーション(デイケア)管理者(施設長・ホーム長)なし
対応者
対応者 管理者(施設長・ホーム長)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 B1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
HさんはASLという難病を抱えております。利用開始当時は自力歩行が可能でしたが病気の進行が早く、1年程度で車椅子となり、その頃には自力での立ち上がりもままならない状態となりました。
そのような状態ですのでリハビリの内容も、改善を目的とするものではなく、身体機能の低下を緩和する事、拘縮を予防する事、また、リハビリは体だけではなく心に向けた物も必要であり、リハビリをする事で自尊心や生活意欲を保っていく事が大きな目標で、合わせて通所リハビリの場合は入浴や排泄等の必要な生活支援を受ける事ができるというものが彼に対する計画書内容となっておりました。
ですが、ご自身の意識の中では体の機能低下を認める事が出来ず、立ち上がりも難しくなってしまった状況ながら歩行訓練や立位訓練の継続を希望。
ですが、こちらの方、体重もかなりある方で、その頃には2人介助でも立ち上がりが難しい状況と鳴っており、通所リハでのリハビリよりもデイサービスでの必要な生活支援とマッサージ等の機能訓練を進めていきたいと思っていたのですが、ご本人の同意が得られず、ご家族様からも何度も促して頂きましたが結局、ベッドから起き上がる事が難しくなる直前まで通所リハビリのサービス利用を継続したという事例になります。
対応者の中での対応
正直なところ、通所リハビリの場合必要な人員配置基準もデイサービスよりも薄く、まずは送迎と入浴の負担が圧倒的に大きくなってしまった段階でサービスの移行をご家族、ご本人、ケアマネへは何度も打診しておりましたが、ご自身の状況を理解出来ず、「いつかは良くなる」という希望を最後まで強く思っていた方でした。
後々になってから考えると、結局通えない状態になるまで受け入れしたという事に対しては、気持ち的には正解だったとも思っております。ですが、その方がいらっしゃる事で他の方の支援が非常に手薄になってしまう事も多く、ご本人の負担を考えるとゆったりと残された時間を穏やかに過ごすという選択肢も当然あるわけで、ここに関しては私の提案能力が足りなかったのではないかと今も思っております。
今後同じ事例が起きた時の対処法
脳梗塞の麻痺に関しても同様ですが、リハビリに関しては「急性期」「回復期」「維持期」の認識は我々だけではなく、ご利用者様ご本人、ご家族様、ケアマネへも同様に事前に理解を求める事も必要だと思います。
間違っても、根拠もないのに「大丈夫だよ、いつか良くなるから!」というような気休めの発言をする事でこちらだけではなく何よりもご本人をいずれ、傷つけてしまう事になりかねません。
トラブルに対する全般的な返答でもあるのですが、今、あなたが受けようとしているサービスは何を目的とするものなのですという事を、たとえ相手が理解できるかどうかが不明確であったとしても、しっかりと理解を求めていく事が必要なのは、ここ最近の癌末期の方の治療と同様にとらえていく事も必要ではないでしょうか。
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