介護施設の事例

施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)看護師認知症

対応者

対応者

対応者 看護師

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A2

認知症の状況 Ⅲb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Mさんは精神疾患持ちの80代男性。日頃より施設では意味不明発言が多くありました。
看護師として派遣され、内服薬の調整を医師と検討し始めました。
そんな時、夜勤明けにMさんにセクハラを受けたとヘルパーより報告がありました。
その日を境に夜勤中のみMさんのセクハラ行為がみられ始めました。
時には精神疾患の同じ利用者の女性に対しても見られ始め職員の対応も難しくなってきました。
このままでは施設で生活はできないと医師と相談し家族へ状況説明をしました。
家族はMさんのことが大好きであり、職員に対し無理な要求をたびたびしてくる方で施設を出ることに対しても否定的であり、職員に対する対応に納得いかず本社へクレームを入れられました。
それにより施設に残ることになりましたがセクハラ行為は変わらず。ある時は女性利用者の上に乗っているところを発見されたこともありました。
部屋の前にはセンサーコールをつけ他の利用者と接する時間をなるべく減らし各部屋にはドアロックをつけるなどし対応しましたが、みて覚えてしまうため、どれも時間がたつと効果がなくなっていました。
そのためMさんが部屋にいるとき以外は職員の目の届く範囲での行動をしてもらい、職員の仕事量もかなり多くなってしまいました。
家族は相変わらず批判的な意見しか言わず、すべてにおいてスタッフのせいと決めつけていました。
どうにもできない思いから家族へ一時帰宅を提案し、毎日気分転換のために散歩をし夜はすっきり寝ていただけるよう介入していきました。
結果セクハラ行為がすべてなくなることはなく、今でも入院し精神を安定させることが一番だと思っています。
家族の了解を得れなかった場合は初めてであったため、精神疾患に対する看護介入も含め家族対応の難しさを考えさせられる事例になったと思います。

対応者の中での対応

対応はやはり自分たちが提案した入院が一番だったと今でも思っています。Mさんだからというわけではなく、入院することで精神の安定とともに内服の調節もしていただけてMさんがストレスなく過ごすことができると思いました。
ですが家族の意見は違い家族を納得させることができなかったのは私たちの力不足だと思います。
これだけしました。こんな介入をしました。でも改善できませんでした。という一連の介入方法と結果をもっと家族へ説明しておけばよかったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

精神疾患は症状が個人によって色々であり、内服調整も難しい病気です。この事例によって、家族への納得を得られなかったことによって今後は家族も含め看護に介入していき、家族の思いと私たちの思いを常に共有していくことが大切だと思います。
コロナ禍のため施設でのイベントなどは中止になってしまっていますが、面会に来られた際に個人個人でコミュニケーションをたくさんとり意見交換を多くしていくことが大切だと思います。
介護スタッフが少ない中でなかなか難しいことだと思いますがみんなで協力し業務改善をしながら日々頑張っていきましょう。

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