介護施設の事例

施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)

通所リハビリテーション(デイケア)管理者(施設長・ホーム長)なし

対応者

対応者

対応者 管理者(施設長・ホーム長)

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

入浴時の介助面に関するトラブルです。意外と男性の方は異性からの介助に対しての抵抗感が少ないのですが、女性に関しては何歳になっても女性としての意識を保っている方も多く、本来であればむしろ、それが理想的という事は重々承知しておりますが、人員体制や介助負担に関する問題から、異性介助もやむを得ない場合があります。

当事者のKHさんは常日頃から同性介助を希望しており、こちらも最大限配慮はしていたのですが、体が大きく体重もなかなかヘビー級の方でした。左半身麻痺があり、装具+4点杖での移動は可能なのですが、浴場では装具を装着出来ず不安定な動作になる事もしばしば見受けられておりました。
ある夏の日、浴槽内で意識レベルが低下。若干のぼせてしまったようですが、下肢に全く力が入らない状態となりました。土曜日だった為、職員数も手薄で、女性だけでは本人を抱える事が難しかった為ヘルプの要請があり、私が浴場へ駆けつけました。もちろん、バスタオルで体を覆う等の配慮はさせて頂いておりましたが、意識が回復した後、こちらの方が泣き始めました。
私が浴室で対応した事がショックだったという事でした。
上記の通り配慮した旨はお伝えしたのですが、何を伝えてもご本人は「旦那以外には裸を見せた事なんてなかったのに」と。

ご本人へは謝罪の上、対応上やむを得なかった事をお伝えしましたが同意には至らず、面談後、今回の経緯と体調の報告を兼ねてご家族様へ連絡し、その際にこちらで図らせて頂いた対応とその後のご本人のお気持ちをお伝えの上、この日はリハビリが実施できる状況ではなく、ご家族様へ迎えに来て頂き帰宅されました。

その際、ご家族から伺った内容としては、若い頃に性的な虐待を知人から受けた事があり、男性に対しては元々過敏な傾向があったとの事。結局、ご家族からも今回の対応の必要性を伝えた上で、「それがどうしても嫌だというなら痩せなさい!」と伝えたと連絡頂きました。

ご本人も一時の感情と、体調を崩した事によるパニックがあったご様子で、その後の通所時には特に変わり無く普段通り私とのコミュニケーションを取る事も出来ました。

対応者の中での対応

もし自分がその立場だったら・・・と考えると、確かにご本人の訴えも理解はできますし、むしろそのように対応できる事が一番望ましいとは思います。ですが、命に関わる事に関してはなかなかそうも言っていられない部分もありますし、最も、医療関係も同様だとは思います。ですが、今回の件で良かった点として挙げるならばご家族様との関係性が良好に構築出来ていた点でしょうか。
結局、私たちは通所の際だけの関わりで、その他の時間は圧倒的にご家族様がケアされている時間帯が多い訳ですから、私たちで必要な部分を説明した上でご家族様からも同様の目線でお話を頂けた事にはこちらとしても大変感謝しております。

今後同じ事例が起きた時の対処法

介護や支援には、支援者間でのご本人に対する必要な支援の目線を統一する事が非常に大事だと考えています。例えば、靴の脱ぎ履きに関して。A、B、Cというケアワーカーがいて、Aさんは下駄箱から自分で靴を取り出し椅子に座って自力で履いていただくための声がけを実施。Bさんは1~10まで全て介助。Cさんは5~10まで介助。
ご本人の立場で考えると、自分はどうしたら良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。そのための個別の通所介護計画書です。
今回のこちらの方の計画書には、基本的に同性介助で入浴、排泄の対応を取る旨記載していましたが、備考として、トラブルや体調変化に伴い必要な際は男性スタッフに応援要請する旨、既に記載はしており、ご本人へ説明の段階でも同意は頂いておりましたが、具体的に今回がその場合になるという認識を持つまでには至っていなかったようです。ですがご家族様からも我々と同じ観点からご説明頂けたのが何よりもの大きな力でした。

支援者は我々スタッフが主体で動くわけではなく、普段支援しているご家族様や他サービスの事業所の方も含めて考えて行く必要がありますので、その点から情報伝達や連携が重要という事を改めて再認識しました。

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