介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護福祉士進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Mさんは一軒家で一人暮らしをされており、自宅内であれば介助なしでゆっくりと移動することが可能な方です。援助内容は買い物とお掃除でした。初回の援助は先輩が付き添いで説明をしてくださり、Mさんも至って普通ににこやかにされていました。掃除する場所は毎回、Mさんが指定してくださるのですが、3回目くらいの訪問の際、風呂場を掃除して欲しいと言われ浴室まで案内されました。そのとき、いきなり私の肩に腕を回して抱き寄せ、「こんなふうに身体をくっつけていると、どきどきしてくるね」と言われました。私はぞっとした気持ちになりましたが、取り乱してはいけないと思い、笑顔をつくりできるだけ自然な形で身体を離しました。それからは通常通りの援助を開始し、その間、Mさんからの接触はありませんでした。

その後、事業所に戻ってすぐ上司に報告しました。上司は、実は他にも被害にあったヘルパーさんが何人かいて、ある人は「ベッドに寝てみなさい」(もちろん言う通りにはせずに胡麻化した)と言われたこともあったようです。その女性の上司が言うにはセクハラを受けるヘルパーとそうでないヘルパーがいるし、初めに話してしまうと誰も援助に入る人がいなくなってしまうから言わなかったのよ、と言われました。

対応者の中での対応

(良かった点)できるだけ平常心に努め、その場は笑顔を絶やさずに切り抜け、事業所へ戻ってから上司に報告・相談しました。
(悪かった点)通常は一人介助の仕事のため、出来事の後もできるだけそのようにすべきでしたが、やはり不安なため上司が先輩との二人介助で入れるように手配してくださいました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

①我慢だけはしないこと。 ②できるだけ相手を刺激しないよう話を逸らすなどして自然な形で距離を置く。 ③援助終了後はただちに上司に報告する。 ④自身の身が危険な場合はその場ですぐに事業所に連絡を入れること。 ⑤その上で、人間の性欲の存在に対して寛大になるように努めること。自分を犠牲にする必要は決してないが、老いてもなお最後まで残るものが性欲であること、その事実を認めることは人間理解として必要なことだから。

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