介護施設の事例
施設名: その他
パーキンソン病の方がスタッフの対応に怒り暴力行為をする事例
対応者
対応者 作業療法士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 B2
認知症の状況 Ⅳ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
パーキンソン病の方がトイレ介助の際、スタッフの対応に怒り暴力を振るった。
2名で介助していたため転倒はせず、トイレを終えるとすっきりされた様子だった。
病前性格をきちんと把握し、ご本人の尊厳を保ちつつ関われるように情報共有が重要。
トラブルが起きた背景
Iさんはパーキンソン病と認知症を併発され、当時勤務していた回復期病棟へ転院されてきました。
気難しい方でありパーキンソン病により発声もうまく出来ないため、何を訴えているのかもわからずどのスタッフも対応に苦戦していました。
さらに元々建築会社の社長さんということもありプライドも高く、病前から納得がいかないと誰であろうと暴力を振るわれる方でした。
私は担当リハビリ職員ではなかったのですが、代行という形でリハビリに入らせてもらう機会がありました。
リハビリ前にトイレに行きたいと言われ、部屋に設置してあるポータブルトイレに誘導しました。(担当スタッフからは誘導するよう指示あり)
Iさんは180㎝の長身であり、パーキンソン病の影響で動作もうまくいかないので一人では介助困難と判断し、トイレ介助前にご本人に了承を得て看護師にヘルプを頼んだところ「お前は馬鹿か!」と張り手をくらってしまいました。
私はよろめいてしまいましたが、幸いIさんの立位保持は看護師が行っていたため転倒には至りませんでした。
何とかトイレ介助を終えるとIさんはスッキリしたご様子でした。おそらく尿が出る不快感からいらだちを感じていたのかもしれません。
対応者の中での対応
良かった点は、Iさんの転倒に至らなかったところです。
どんなに文句を言われても現場ではお互いのためにも安全第一だと思います。
トイレ介助前にIさんにも2人介助で行わせてほしいと伝えて許可を得ていました。
約束したことを忘れてしまうのは認知症による短期記憶障害の影響かと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の場合、担当スタッフからの申し送りもそれなりにされており困ることはほとんどありませんでした。
改めて考えるとIさんのご病気による日内変動も大きく影響しているかと振り返ります。
病前性格をきちんと把握し、ご本人の尊厳を保ちつつ関われるように情報共有は必要であると痛感した事例でした。
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