介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

利用者がケアプラン変更に納得していない事例

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者がケアプラン変更に納得していない。

何度か「椅子に座りながらでいいですし、できることだけで大丈夫ですからご一緒にやってみましょう」と声掛けしたり「娘様やケアマネージャーさんがOさんのことを心配されてヘルパー訪問の内容を変更してくれたんですよ」などとお話ししましたが応じてくれませんでした。 サービス提供責任者からは「Oさんは一緒に調理を行うことに同意している」との話を聞いていました。なので、その前提で声掛けしてしまいました。しかし、まずはOさんが一緒に調理を行うことについてどのような印象を持っておられるかを、確認するような声掛けをした方が良かったのかもしれません。

高齢者は何か新しいことを行ったり、変更に対応するのに困難を感じられることが多くあります。Oさんのケースでは、私はサービス提供責任者からの申し送りをそのまま鵜呑みにしてしまい『一緒に行う』ことを前面に出しすぎていました。Oさんからすれば『高圧的』に感じる声掛けをしてしまったかもしれません。もう少し自然な声掛けをすれば、Oさんの対応も変わっていたかもしれないと思います。例えば、ご一緒に冷蔵庫をのぞき「今日は何を作りましょうか、Oさんに少し助けていただけると助かります」などといった仕方で、さりげなくご一緒に調理を行えるような声掛けができれば良かったと思います。

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トラブルが起きた背景

Oさんは障害を持つ50代の息子様と二人で生活されています。同年代の2人の娘様が代わる代わるお世話に通っておられます。Oさんは足腰が悪く、台所に立っての調理が困難です。そのためヘルパー訪問を依頼されました。ヘルパー訪問当初は生活3のケアプランでした。内容は昼食作りです。Oさんは洞窟のように薄暗い部屋のベッドに座り、1日中テレビを見ています。そうした状況を改善したいと思われた娘様はケアマネージャーに、Oさんがヘルパーと一緒に調理できないか相談されました。ケアマネージャーと娘様とOさんで話し合い、ヘルパーと一緒に調理をすることになりました。ケアマネージャーはケアプランをご利用者と一緒に行っていく、身体1生活1に変更しました。プラン変更後初回の訪問時、私はOさんに「今日からご一緒に美味しいおかずを作りましょう」と声掛けしましたが、Oさんは憤慨したご様子で「ただおかずを作ってくれればいいのに、なんで俺がやらなきゃならないんだ頭にくる」とおっしゃりベッドに行ってしまいました。

対応者の中での対応

何度か「椅子に座りながらでいいですし、できることだけで大丈夫ですからご一緒にやってみましょう」と声掛けしたり「娘様やケアマネージャーさんがOさんのことを心配されてヘルパー訪問の内容を変更してくれたんですよ」などとお話ししましたが応じてくれませんでした。
サービス提供責任者からは「Oさんは一緒に調理を行うことに同意している」との話を聞いていました。なので、その前提で声掛けしてしまいました。しかし、まずはOさんが一緒に調理を行うことについてどのような印象を持っておられるかを、確認するような声掛けをした方が良かったのかもしれません。

今後同じ事例が起きた時の対処法

高齢者は何か新しいことを行ったり、変更に対応するのに困難を感じられることが多くあります。Oさんのケースでは、私はサービス提供責任者からの申し送りをそのまま鵜呑みにしてしまい『一緒に行う』ことを前面に出しすぎていました。Oさんからすれば『高圧的』に感じる声掛けをしてしまったかもしれません。もう少し自然な声掛けをすれば、Oさんの対応も変わっていたかもしれないと思います。例えば、ご一緒に冷蔵庫をのぞき「今日は何を作りましょうか、Oさんに少し助けていただけると助かります」などといった仕方で、さりげなくご一緒に調理を行えるような声掛けができれば良かったと思います。

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