介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
利用者がヘルパー訪問時間を覚えられない事例
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者がヘルパーの訪問時間を覚えられず、ケアを実施できなかった。
ご家族が協力してくれ、対策を講じたことで訪問できるようになった。
認知症の方に対しては、忘れても再度認識できるような工夫が必要。ご家族やケアマネージャーと協力することが重要。
トラブルが起きた背景
Mさんは独居女性ですが、認知症の症状が出始めて時々道に迷ったりするようになったので、訪問ヘルパーの契約を結びました。
週に2回、買い物代行と室内清掃という内容だったのですが、1〜2週を過ぎたあたりから事業所あてにヘルパーの連絡が相次いで来るようになりました。
「ずっと玄関で待っているのにMさんが出て来ない」「チャイムを鳴らしても出ないから、中で倒れてるんじゃ」という内容ばかりで、そのたびにケアマネージャーやご家族が駆けつけるのですが、大抵の場合Mさんは忘れているだけ。
鍵をかけたまま熟睡していたり勝手に買い物に出てしまったり、とにかくヘルパーが訪問してくるというルーティンが覚えられず、好き勝手に過ごしてしまうのです。
対応者の中での対応
Mさんの自由な生活に一番怒ったのはご家族でした。
事前連絡がない以上ヘルパー事業所にキャンセル料は払わなければいけないし、しかも保険はきかないため、何回もケアができないままかなりの出費を強いられることになったからです。
別居のご家族は力を合わせて様々な方策を取ってくれました。
紙に訪問時間と曜日を大きく書いて壁に貼り付ける、タイマーで音が鳴る時計を買って取り付ける、訪問の30分前には予め電話して無事を確認しておくなど。
おかげでMさんは毎回忘れはするもののヘルパーを受け入れるようになり、なんとかケア自体は支障なく行えるようになりました。
事業所の対応よりも、協力的なご家族だったことが最大の救いだと思います。
とにかく眠っていても何かに気づくように音が出る物を購入したり、必ず見る場所に日程を貼っておくというのは、利用者のクセを知っているご家族ならではの効果的なやり方でした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
認知症の方が相手の場合は記憶力に頼るのではなく、忘れても再度認識できるような工夫が必要になってきます。
独居の方は特にそれが難しいので、拒否を招かないためにも、ご家族やケアマネージャーをどんどん頼るのが一番の近道かもしれません。
他人と家族では許容のハードルもかなり違うため、こちらは思いもつかないような作戦を実行してもらえる時があります。
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